みなさんこんにちは!北海道札幌市円山にあるナチュラルチーズ専門店「チーズの店 コンテ」です。当店は輸入チーズだけでなく、北海道産チーズも豊富に取り揃えております。
今回はチーズ全8種類をまとめてご紹介!
一つひとつに歴史と伝統があるナチュラルチーズは、時間が経つごとに味や見た目、においなどに変化がでてきます。種類ごとにお酒に合うチーズもたくさん!
食べるだけでなく「知る」ことでぐっと楽しみが広がる、“知的な食べ物”といえるでしょう。ワインと同じですね!
この記事を通して、チーズの世界を深めていただければ、とても嬉しいです。
記事では当店人気のチーズも紹介していますので、気になるチーズがありましたら、是非お店にもお立ち寄りください。公式通販サイトからもお買い求めいただくことができます!
【今回の参考資料】
『おいしいチーズの事典』(久田 早苗/日本文芸社)
目次
(1)白カビチーズ
特徴:白いカビで覆われている
白カビチーズとは、名前の通り表面が白いカビでおおわれているチーズのことです。
カマンベールチーズが有名で、クリーミーでマイルドな殺菌乳製と熟成するにつれて風味が豊かになる無殺菌乳製があります。
代表的な白カビチーズ2つ
カマンベール
カマンベールの中でも、「カマンベール・ド・ノルマンディー」はフランスのノルマンディー地方で作られる伝統的なカマンベール。パンと赤ワインとカマンベール・ド・ノルマンディーはフランスを象徴とする食文化の一つです。
ブリ・ド・モー
フランスのイル=ド=フランス地方「ブリ三兄弟」のひとつで特に人気のあるチーズ。フランスのイル=ド=フランス地方で生まれた「ブリ・ド・ムラン」、「ブリ・ド・モー」、「クロミエ」は「ブリ三兄弟」と言われています。
美味しい食べ方
りんごやベリー類などの酸味のあるフルーツに合わせて。
香りが苦手な時は、外皮をとると食べやすくなりますよ!
おすすめの白カビチーズ「シマエナガ」(北海道根室市)
「チーズ工房チカプ」が手がけた白カビチーズ。「シマエナガ」は、生乳を一晩かけてゆっくり発酵させて作るクリーミーなチーズです。
(2)青カビチーズ
特徴:塩味がきいたクセになるチーズ。
青カビチーズは内側にカビを増殖させて熟成させます。濃厚でパンチのきいた風味で、塩味が強めなのが特徴で、クセになるチーズです。
代表的な青カビチーズ
ゴルゴンゾーラ
世界三大ブルーチーズの中でも知名度の高いイタリアのゴルゴンゾーラには、「ピカンテ(辛口)」「ドルチェ(甘口)」の2種類があります。
ロックフォール
世界三大ブルーチーズの1つ。フランスで最も歴史のあるチーズの1つでもあり「ブルーチーズの王」と称されています。羊のミルクを原料にしていて、独特のピリッとした刺激と、クリーミーな味わいのハーモニーが楽しめます。
美味しい食べ方
生クリームでのばして、濃厚なチーズソースに。洋ナシや柿など、甘味の強いフルーツや、レーズンなどのドライフルーツとの相性もよいです。
おすすめの青カビチーズ「ジャパンブルーおこっぺ」(北海道興部町)
「冨田ファーム」が手がけた青カビチーズで「ジャパンチーズアワード2016」金賞を受賞しています。
当店代表の工藤が一押しするチーズでもあります。ナッツの様な良い香りと、乳の風味がとても豊かです。そして「ウニ」を思わせる濃厚な旨味が魅力。
(3)ウォッシュチーズ
特徴:外皮の独特な香り、中身はマイルドでクリーミーなチーズ
ウォッシュチーズは、クセのある独特な香りと、味わいが特徴で、一度食べたら病み付きに!香りが強い外皮を取り除けば、中身はマイルドでクセも強すぎず、食べやすくなります。様々な食べ方を楽しめるのも、ウォッシュチーズの魅力の一つです。
代表的なウォッシュチーズ
エポワス
美食家を虜にした個性的な香りとクリーミーな味わいがあるエポワスは、ウォッシュチーズの代表格のチーズです。ブルゴーニュ地方らしく、地元のワインの搾りかすからつくられる蒸留酒を加えた塩水で表面を洗いながら丁寧に熟成されています。完熟のものはトロトロでスプーンですくえるようになります。
モン ドール
生産時期が8月15日~3月15日と決まっている、フランスの季節限定のチーズです。味わいは濃厚なミルクのコクが感じられ香り高いチーズです。
美味しい食べ方
ジャムやはちみつなどと相性がよいです。加熱するとクリーミーな味わいに!溶かしてジャガイモやパンとからめて。
おすすめのウォッシュチーズ「エポワス」(フランス)
エポワスは、「チーズの王」とも絶賛された高貴なチーズで、多くの美食家を虜にしてきました。中身はねっとりと柔らかく、完熟するとトロリとスプーンですくえます。ブルゴーニュやボルドーの赤ワインとぜひご一緒に。
(4)フレッシュチーズ
特徴:新鮮さと素材の味を感じられるチーズ
フレッシュチーズとは熟成させないチーズのことです。素材の味を感じられるチーズ。
日本でも人気のある、クリームチーズやモッツァレラもフレッシュチーズの代表的なチーズです。
代表的なフレッシュチーズ
クリームチーズ
日本でも馴染みの深いチーズのひとつ。なめらかでクリーミーな口当たりが特徴です。サーモンやジャムなどといっしょにパンにのせて。
マスカルポーネ
イタリアのデザートとして有名なティラミスの材料として有名なチーズ。クリームチーズと比べると酸味が少なく質感が軽いチーズです。パスタに加えるとコクがでますよ。
美味しい食べ方
鮮度が美味しさを左右するチーズなので、開封後は早めに食べきって!しょうゆや味噌、ワサビなど、和の食材と相性がとても良いです。
おすすめのフレッシュチーズ「モッツァレラ」(北海道白糠郡白糠町)
「白糠酪恵舎」のモッツァレッラは毎週金曜日入荷!賞味期限は入荷日より8日間という新鮮さが命のチーズです!。生乳を大切に扱ったチーズのもつ優しさを感じられるチーズになっています。シンプルにお塩をかけて食べると美味しいです。
(5)シェーブルチーズ
特徴:山羊のミルクでつくられた歴史あるチーズ
「シェーブル」というのはフランス語で「山羊」のことで、山羊のミルクでつくられたチーズのことです。牛乳のチーズよりも古い歴史をもつと言われています。山羊のミルクならではの個性と香りが感じられ、チーズ好きの間で根強い人気があります。
代表的なシェーブルチーズ
ヴァランセ
なぜこの形なのかというと、元々のヴァランセはピラミッドの形をしていたものが、エジプト遠征に失敗したナポレオンの怒りを買って切り落とされたから。という逸話が残っています。表面に木炭粉をまぶすことで、山羊のミルクのチーズ独特の酸味をやわらげてくれます。
サント・モール・ド・トゥレーヌ
山羊乳特有の個性をもつチーズ。周りに黒い灰をまぶした細長い円筒形をしていて、中心に型崩れを防止とチーズの呼吸を助ける役割のために藁が通されています。若い状態ではふんわり柔らかいですが、熟成すると水分が抜けて硬くなり、表面は細かいしわができて、グレーに変化し風味が増します。
美味しい食べ方
バケットにチーズをのせて、はちみつやジャムをかけて食べるとおいしいです。焼いたシェーブルチーズを野菜にトッピングするのもおすすめです。
おすすめのシェーブルチーズ「サントモール・ド・トゥーレーヌ・ドゥミ・アフィネ」
ヤギのミルクから作られたフランス産のシェーブルチーズ。熟成期間は約3週間。中身はしっとりと柔らかさが残っています(通販はこちら)。
(6)ハードチーズ
特徴:長期熟成の濃厚で旨みのあるチーズ
ハードチーズは、余分な水分が排出され、長期熟成が可能になります。じっくりと熟成させることで非常に硬質で、濃厚な旨みのあるチーズに仕上がります。おだやかに熟成が進むチーズなので、食べ頃がずっと続き、さまざまな料理などに使え楽しむことができます。
代表的なハードチーズ
コンテ
雪深く大変厳しい冬を乗り越えるために長期保存を目的として作られ始めた大型チーズです。フランスで生産量・消費量とともにNo1で、広く親しまれているチーズです。クセがなく、濃厚なコクが特徴です。
パルミジャーノ・レッジャーノ
北イタリアの特定地域で生産されるチーズで「イタリアチーズの王様」と呼ばれています。熟成が進むとうまみ成分のアミノ酸が結晶化して、じゃりじゃりとした食感と、濃厚な旨味と豊かな香りが感じられます。
美味しい食べ方
スライス・短冊切り・パルメザンナイフでかち割りなど、切り方によって、いろいろな味わいが楽しめますよ!
おすすめのハードチーズ「コンテ8ヶ月以上熟成」(フランス)
フランス東部のジュラ山脈一帯で、職人により丹精をこめつくられているフランスを代表するハードチーズです。8ヶ月以上熟成のコンテは、深みのある味わいでクセは少なく、多くの人に愛されています。シャルドネなどコクのある白ワインに合わせてみてください。
(7)セミハードチーズ
特徴:クセが少なく食べやすいチーズ
セミハードチーズは、水分量が38~46%と少なく半硬質のチーズです。保存性が高く、くせがなくて食べやすいので、プレゼントにもおすすめのチーズです。
日本でも知られているラクレットもセミハードチーズ。断面を火にかざし、溶けたところをナイフで削ってじゃがいもやパンにかけるなど料理に使っても美味しいチーズです。
代表的なセミハードチーズ
ゴーダ
オランダを代表するチーズ。日本人の嗜好にあったチーズでマイルドな味わいです。熟成期間によって味わいが大きく違い、若いものは、クリーミーでさっぱり、熟成が進むにつれて、豊かな香りとアミノ酸の旨みが増し、コクがでます。
サムソー
日本ではピザのトッピングなどに使われているデンマークの代表的なチーズです。
マイルドでクセがなく、やさしい甘みが特徴です。
美味しい食べ方
焼いても溶かしても美味しいのでグラタンやサンドイッチに利用したり、お酒はビールとの相性が◎。
おすすめのセミハードチーズ「ミモレット ジュンヌ」(フランス)
フランス語の「半分柔らかい=ミ・モレ」が名前の由来になっています。熟成期間が2〜6ケ月の若めのものは「ジュンヌ」と呼ばれています。しっとりとした生地はミルクの甘味を存分に味わえます。色も鮮やかなオレンジ色なので、サラダやサンドイッチの彩りに使うのもおすすめです。
(8)パスタフィラータチーズ
特徴:イタリア南部に多い「さけるチーズ」の製法のチーズ。
パスタフィラータの「パスタ」は生地、「フィラータ」は糸状に裂けるという意味で、チーズをつくるときに、カードを熱いお湯で練ると弾力のある繊維状の組織になる、イタリア南部のチーズに多い製法です。
代表的なパスタフィラータチーズ
カチョカヴァッロ
パスタフィラータチーズの中でも古い歴史を持つチーズで、吊るして熟成されており、外皮は硬くないので外皮ごと食べられます。 フライパンで少し焦げ目がつくまでグリルすると美味しいです。
モッツァレラ
モッツァレラは日本でもおなじみのフレッシュチーズですよね。そのままスライスしてカプレーゼにしたり、ピザのトッピングにするのが良く知られている食べ方です。
おすすめパスタラフィータチーズ「熟モッツァレラ ころ」(北海道足寄郡足寄町)
北海道の足寄町にある「あしょろチーズ工房」が手がけています。見た目も食感も、ホタテの貝柱のようなコロコロ可愛いチーズ。ちょっと硬く一口サイズで食べやすいです。噛めば噛むほど味がでてきて、最後にミルクの風味がフワーっと広がります。おやつやおつまみにどうぞ。
ソフトチーズはやわらかいチーズ全体のことを指します
「ソフトチーズ」は、具体的なカテゴリジャンルというよりも、加熱も圧搾もされていない柔らかいチーズ全体を指します。表皮が白いカビで覆われた白カビチーズと、お酒や塩⽔で洗って熟成させていくウォッシュチーズがソフトチーズの代表的存在です。
さいごに
以上、「チーズの種類」についての紹介でした。種類ごとに味わいや特徴がさまざまです。気分やお酒に合わせて、いろいろなチーズをお楽しみください。
今回挙げたおすすめチーズは、札幌市円山にある「チーズの店 コンテ」でご用意しております。試食も大歓迎ですので、ぜひ一度、当店にお立ち寄りください。
「どんなチーズがおすすめ?」と悩んだ時は、お気軽にスタッフにご相談を!
お酒・料理・人数・予算・シーンに合わせて、とっておきのチーズをチョイスします。長年の経験を活かし、細かなご要望にもお応え可能です。ギフトのご相談もおまかせください。
最後にクイズです!お店にご来店いただき、お答え頂いた方には
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わくわく!チーズクイズ【2024年10月号】
日本ではじめて西洋型のチーズがつくられたのは明治時代でした。では、その製造場所はどこだったでしょうか?
①岡山県
②長野県
③広島県
④島根県
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ブログを見ました。クイズの答えは〇番です!と伝えてください。
挑戦お待ちしています!