みなさんこんにちは!北海道札幌市円山にあるナチュラルチーズ専門店「チーズの店 コンテ」です。当店は輸入チーズだけでなく、北海道産チーズも豊富に取り揃えております。
北海道産チーズの種類は、札幌市内でもトップクラスの品揃えでご用意しています。
今回のテーマは、ウォッシュチーズ。
ウォッシュチーズは、クセのある独特な香りと、味わいが特徴で、一度食べたら病み付きになるチーズです。強い香りは外皮に現れるため、外皮を取り除けば、中身はマイルドでクセも強すぎず、食べやすくなります。様々な食べ方を楽しめるのも、ウォッシュチーズの魅力の一つです。
当店でも取り扱いしておりますので、ぜひお気軽にお立ち寄りください。公式通販サイトからもお買い求めいただくことができます!
目次
ウォッシュチーズとは表面が硬く中はクリーミーなチーズ
外皮を塩水や地酒で洗いながら熟成させることから「ウォッシュチーズ」といわれています。
水分を好むリネンス菌(納豆菌の1種)が繁殖して、外側から中心に向かって熟成が進みます。
ウォッシュタイプは独特な香りで、味が強いと思われがちですが、実は匂いが強いのは表面だけで、中身は比較的マイルドでまろやかな味わいです。
代表的なウォッシュチーズ5つ
①エポワス(フランス)
美食家を虜にした個性的な香りとクリーミーな味わいがあるエポワスは、「チーズの王」と称される、ウォッシュチーズの代表格です。
ブルゴーニュ地方のワインの搾りかすから作られる蒸留酒「マール・ド・ブルゴーニュ」を加えた塩水で表面を洗いながら丁寧に熟成されます。
地元のワインの搾りかすからつくられる蒸留酒を加えた塩水で表面を洗いながら丁寧に熟成されています。熟成が進むにつれて、蒸留酒の割合を徐々に上げていくことで表皮がツヤを増し美しいオレンジ色に。中身は柔らかく、完熟のものはトロトロでスプーンですくえるようになります。
美味しい食べ方
香りが苦手な方は、中身だけを食べるのもおすすめ。お酒は同郷ブルゴーニュの赤ワイン、日本酒、焼酎にも良く合います。
当店おすすめの食べ方
ブルゴーニュやボルドーの赤ワインとぜひご一緒に。日本酒、焼酎にも良く合います。
②モンドール(フランス)
生産時期が8月15日~3月15日と決まっている、季節限定のチーズです。パリの専門店では9月下旬ころにお目見えします。円形の木箱に入っている、やわらかいチーズです。厚めの外皮を切り取り中身をすくって食べ、残したら外皮で蓋をすることで数回にわたって楽しむことができます。味わいは濃厚なミルクのコクが感じられ香り高いチーズです。
美味しい食べ方
「フォンドール」とも呼ばれている焼きモン ドール。
上皮を取り除いたモン ドールに白ワインを入れて混ぜ、パン粉やにんにく、ブラックペッパーなどを入れ、木箱をアルミホイルで覆いオーブンへ。アツアツのチーズにジャガイモやパンにからめて食べて。
当店おすすめの食べ方
上蓋部分の外皮をナイフで切って外し、中身は、そのままスプーンでとろりとすくってバゲッドにつけて!!
半分食べた後は、木の枠にアルミをかぶせてオーブンで焼き、パンをつけて食べる「モンドール・フォンデュ」もたまりませんよ。
③アフィデリ(フランス)
フランス・ブルゴーニュ地方の白ワイン、シャブリで洗いながら熟成したウォッシュチーズです。アフィデリという名は、「アフィネ(熟成)」と「デリシュー(おいしい)」の2語を合成してつけられました。熟成が若いうちは、少し酸味があり、あっさり感じられますが、熟成が進むと味わいは濃厚なミルクのコクが感じられ香り高く変化を楽しめます。
美味しい食べ方
とてもクリーミーなため、スプーンですくって食べるのがおすすめです。
お酒はブルゴーニュ地方の白ワイン「シャブリ」はもちろん、ブルゴーニュの赤ワイン、日本酒との相性も良いです。
④マンステール(フランス)
フランスのアルザス地方ナイヴォージュ山脈で、修道士によって造られたチーズといわれています。熟成した表皮はオレンジ色になり、中身はねっとりとクリーミーで、上質なミルクの香りがします。地元では料理で使われることが多いチーズです。
美味しい食べ方
ゆでたジャガイモにかけたり、オムレツにいれるなど料理に使ってみてください。
「タルトフランベ」という薄焼きピザに似たアルザス地方の名物の料理に使うと美味しいです。
⑤リヴァロ(フランス)
ノルマンディー地方を代表するチーズの一つ。特徴は、型崩れ防止のためにチーズの側面に巻かれたレーシュの葉。昔はアシの葉を使っていてその帯が、フランス軍大佐の軍帽の帯に似ていたため、このチーズは「コロネル(大佐)」の愛称で呼ばれています。外皮は個性的な風味ですが、中身はもっちりクリーミー。
美味しい食べ方
クラッカーやパンと合わせて。香りが気になるようなら、表面の皮をとって中身だけを食べると食べやすくなりますよ。
お酒は、ボディのしっかりした重めの赤ワインがおすすめ。
北海道産のウォッシュチーズおすすめ3選
北海道産チーズファン必見!店長の工藤が自信をもっておすすめする北海道産ウォッシュチーズをご紹介します。
①そのままでも料理にも万能なチーズ「ロビオーラ」(北海道白糠町)
北海道白糠町の「白糠酪恵舎」が手がけたウォッシュチーズです。
「ロビオーラ」はイタリア語でロビオーリ(赤くなる)からつけられ、熟成が進むにつれ、表面が赤くなっていくのが特徴です。
塩水で2日おきに表面を洗って熟成させます。表面のオレンジ色はリネンス菌(枯草菌の一種)という細菌がつくことで現れる色で、チーズは独特の匂いとむちっとした柔らかさが出ます。リネンス菌は蛋白分解力が強いので、美味しいピークは短めのため、すぐにお召しあがりください。
当店おすすめの食べ方
海苔で巻いて!牡蠣と並べてオーブンで焼く。お酒は日本酒と合わせると◎!
②熟成するほどマニアックに「ピエール・カレ」(北海道登別市)
北海道登別市の「のぼりべつ酪農館」が手がけるウォッシュチーズ。
酵母で発酵させる珍しいチーズで、塩分を吹き付けながら熟成させています。味噌、醤油、酒、漬物など、日本の食文化に欠かせない酵母で試作をしたところ、登別・室蘭の気質に似た頑固な印象のチーズができたということです。
こだわり続けた自慢のチーズは2022年2月、カリスマバイヤーや一流シェフ達による厳しい審査を経て、北海道が認定する「北のハイグレード食品2022」に選定!
熟成が進むととろとろになり、マニア好みになってきます。ぜひウォッシュチーズが好きな方におすすめしたいチーズです。
当店おすすめの食べ方
シンプルにそのままスライスして。果物やはちみつとの相性もとてもよいですよ。
オーブンでフォンデュにしてパンを絡めて食べるのも美味しいです。
③お酒と合わせたい「カレ・ド・エール」(北海道紋別郡興部町)
北海道紋別郡興部町の「チーズ工房アドナイ」が手がけるウォッシュチーズ。
「カレ:carré」はフランス語で「四角」を意味する、四角型のチーズです。
スパイシーなクミンがたっぷり入ることで、さらに奥行きのある味わいになっています。
熟成によって違う味わいが楽しめて、若いときは軽い味わい、熟成が進むと、もっちりと力強い香りと味わいになります。
当店おすすめの食べ方
お酒との相性が良いチーズで、赤ワイン、日本酒やビールにも!
さいごに
以上、「ウォッシュチーズ」についてのご紹介でした。ウォッシュチーズは熟成具合によって味わいが変化するのが魅力です。北海道のウォッシュチーズもとっても美味しいですよ。
「当店人気のウォッシュチーズ」は、北海道札幌市は円山にある「チーズの店 コンテ」でご用意しております。試食も大歓迎ですので、ぜひ一度、当店にお立ち寄りください。
「どんなチーズがおすすめ?」と悩んだ時は、お気軽にスタッフにご相談ください。お酒・料理・人数・予算・シーンに合わせて、とっておきのチーズをチョイスします。長年の経験を活かし、細かなご要望にもお応え可能です。ギフトのご相談もおまかせください。
今回の参考資料
「おいしいチーズの事典」(久田 早苗/日本文芸社)
最後にクイズです!お店にご来店いただき、お答え頂いた方には
先着5名様に素敵なプレゼントを用意しています。
わくわく!チーズクイズ【2024年10月号】
日本ではじめて西洋型のチーズがつくられたのは明治時代でした。では、その製造場所はどこだったでしょうか?
①岡山県
②長野県
③広島県
④島根県
⑤北海道
ブログを見ました。クイズの答えは〇番です!と伝えてください。
挑戦お待ちしています!