みなさんこんにちは!北海道札幌市円山にあるナチュラルチーズ専門店「チーズの店 コンテ」です。当店は輸入チーズだけでなく、北海道産チーズも豊富に取り揃えております。北海道産チーズの種類は、札幌市内でも屈指です。それは生産者さんとの信頼関係があればこそ。
北海道は、涼しい気候を好む乳牛にとって理想の土地であり、チーズ大国フランスからも高い評価を受けている“酪農王国”です。そこでこの記事では、当店がおすすめする北海道産チーズを18選でご紹介し、北海道産チーズの魅力と生産者の想いをお届けします。チーズの種類ごとに紹介していますので、お好きなタイプからお探しください。お酒に合うチーズもたくさんありますよ!
今回紹介するチーズは、すべて当店で取り扱っておりますので、直接店舗に立ち寄るか、公式通販サイトからお買い求めいただけます。
チーズ一つひとつには、生産者さんのドラマやストーリーがあります。各チーズを手がける生産者さんのサイトも掲載しておりますので、ぜひそちらも覗いてみてくださいね。
白カビチーズ
(1)コバン(北海道上川郡新得町)
共働学舎新得農場で長年工場長を務めた寺尾智也さんが、満を持して2020年春にオープンした「広内エゾリスの谷チーズ社」。
共働学舎新得農場より引き継いで手掛ける「コバン」が、いちだんと美味しさを増して生まれ変わりました!
塩分も少なめでどなたにも好まれる味わい。外皮の白カビの部分が中身のまろやかさと一体感があり、いくらでも食べられそうな優しい味わい。ワインはもちろん、コーヒーや紅茶にも合います。
当店おすすめの食べ方 | コーヒーと合わせて。 |
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生産者 | 広内エゾリスの谷チーズ社 |
(2)ブリーズ・ドゥ・メール(北海道厚岸郡浜中町)
世界的に有名なフランスのイズニーサントメール酪農協同組合の酪農関係者が根釧台地を訪れ、「まるでわが故郷のノルマンディーのようだ」と表現しました。根釧台地は海霧と潮風、乳牛にとって理想的な冷涼な気候を備えた場所です。
イズニーサントメール酪農協同組合とタカナシ乳業との提携により生み出されたのが、国産カマンベールの最高峰「ブリーズ・ドゥ・メール」です。
「メール」は海、「ブリーズ」は風。のびのびと健康に育てられたノルマンディー牛と、ホルスタイン牛の生乳をブレンド。
当店おすすめの食べ方 | 日本酒やシードルと合わせて。 |
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生産者 | タカナシ乳業 |
(3)シマエナガ(根室)
チーズ工房チカプさんが手がけた白カビチーズ「シマエナガ」。生乳を一晩かけてゆっくり発酵させて作るクリーミーなチーズです。熟成が若いときと、進んだときで、味わいや口あたりが違うため、楽しみ方が広がります。
チカプさんのオーナーご夫婦は、本州から北海道根室にやってきた方で、姉夫婦の「うちに空いてるチーズ工房あるんだけど、やらない?」の一言が大きな転機に。工房の隣には「横峯牧場」。姉夫婦の経営する牧場で、実はシマエナガは、その放牧牛のミルクを使っているのです。そんな素敵なエピソードもふくめて、ぜひ一度、シマエナガをご賞味あれ。
当店おすすめの食べ方 | クラッカーにのせる、ジャムと一緒に、クラフトビールなど。 |
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生産者 | チーズ工房チカプ |
青カビチーズ
(1)ジャパンブルーおこっぺ(北海道興部町)
「ジャパンチーズアワード2016」金賞受賞。ナッツの様な良い香りと、乳の風味がとても豊か。なにより「ウニ」を思わせる濃厚な旨味が魅力のチーズ。口溶けが良く柔らかいので、塗る、混ぜるなど多様な食べ方ができます。そのまま温かいご飯にのせたり、茹でたてのパスタに絡めたり、日本酒の肴にも。
ウォッシュチーズ
(1)カレ・ド・エール(北海道紋別郡興部町)
「カレ:carré」はフランス語で「四角」を意味します。当店でも大人気の「フロマージュ・ド・エール」が四角くなり、「カレ・ド・エール」として登場。スパイシーなクミンがたっぷり入ることで、さらに奥行きのある味わいに。熟成の若いときは軽い味わい。熟成が進むと、もっちりと力強い香りと味わいになります。
当店おすすめの食べ方 | お好みの赤ワインと合わせて。 |
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生産者 | チーズ工房アドナイ |
(2)ロビオーラ(北海道白糠町)
塩水で2日おきに表面を洗って熟成させた「ロビオーラ」は、イタリア語のロビオーリ、つまり「赤くなる」という言葉に由来。名前の通り、熟成が進むにつれて表面が赤くなっていく特徴があります。
枯草菌の一種「リネンス菌」が、独特の匂いとむちっとした食感を出しています。魚介類との相性は抜群。海苔でそのまま巻くのもよし、牡蠣と並べてオーブンで焼いてもよし。
チーズ工房 白糠酪恵舎さんは、「酪農王国北海道に乳製品を食べる文化を根付かせる」という志を持つ素晴らしい作り手です。「乳の本質はお母さんの愛」であり、それは「優しく」て「強い」ものであると考え、チーズにも「優しさ」と「強さ」を感じられるようにと品質管理を徹底しています。あなたもぜひ、ロビオーラから「優しさ」と「強さ」を感じてみてください。
当店おすすめの食べ方 | 海苔で巻く、牡蠣と並べてオーブンで焼く、日本酒と合わせる。 |
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生産者 | チーズ工房 白糠酪恵舎 |
(3)ピエール・カレ(北海道登別市)
登別といえば温泉じゃないの?いえいえ、実は酪農も盛んなのです。ミルクの質は「ウインザーホテル洞爺」の朝食にも供されているほど折り紙付き。
ミルクを供給するのは登別・室蘭地区の14戸の酪農家。土地が狭いゆえに酪農を大規模化できなかったために、草づくり・放牧酪農によって経営を工夫し、美味しい牛乳を生み出しているのです。
「のぼりべつ酪農館」さんは、廃校になった小中学校を工房にして、2004年5月より操業を始めました。
社長の三浦学さんは、フランスの大学院で土壌学やチーズ製法を学び、フランスの国家資格である「乳業士」を取得されました。「ピエール・カレ」は、しっかりとした風味の柔らかなウォッシュタイプ。果物やハチミツに合います。
当店おすすめの食べ方 | 赤ワインかビールに合わせて。 |
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生産者 | のぼりべつ酪農館 |
フレッシュチーズ
(1)マスカルポーネ(北海道紋別郡興部町)
「こんなに美味しいマスカルポーネ、生まれて初めて食べました!」と、感動の声が続出する究極のマスカルポーネ。作り手はチーズ工房アドナイさん。
マスカルポーネとは発酵させていないクリームチーズのことで、名前はイタリア語「何と素晴らしい」に由来します。軽くてクリーミー、まるで甘くない極上のソフトクリームを食べているようです。ティラミスやチーズケーキなどの材料に使われることの多いチーズですが、一度は味わっていただきたい美味しさです!
当店おすすめの食べ方 | ノッケとこうじを合わせて、日本酒で。 |
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生産者 | チーズ工房アドナイ |
(2)NEEDSのクリームチーズ(北海道中川郡幕別町)
十勝・新田牧場の新鮮、良質な牛乳を主原料に作った高品質なクリームチーズ。仕上げはすべて手作業のこだわり。良質なクリームチーズは、濃厚かつすっきりした酸味の味わい。そのままでも格別ですが、クラッカーやパン、ジャムと合わせても美味。和風料理の隠し味としてもお使いいただけます。
当店おすすめの食べ方 | たらこやツナとまぜてディップにしてビールで楽しむ。 |
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生産者 | チーズ工房NEEDS |
(3)モッツァレラ(北海道白糠町)
「モッツァレラ」はもともと南イタリア原産のフレッシュチーズです。作り手のチーズ工房 白糠酪恵舎さんは、南イタリア、バッティパーリァ、エボーリ周辺の伝統的な製法をベースに日本人ならではといえるモッツァレラを追求しました。
口あたりはジューシーで滑らか。上質なミルクの優しい味わいが口いっぱいに広がります。“日本で最高のモッツァレラ”といっても過言ではないでしょう。
まずはそのままスライスして、何もつけずに召し上がってください。次は、上質のオリーブオイルと荒塩、お好みで胡椒を振って。トマトや季節の果物でカプレーゼはもちろん、わさび醤油で日本酒のお供にもGOOD。
当店おすすめの食べ方 | オリーブオイルと季節の果物に合わせて。 |
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生産者 | チーズ工房 白糠酪恵舎 |
ソフトチーズ
(1)タカラのムスヒ(北海道虻田郡喜茂別町)
熟成するとスプーンですくってトロリと食べられる「ムスヒ」。作り手は、チーズ工房タカラの斎藤愛三さん。「タカラ」とはアイヌ語で「夢を育む」という意味。 「ムスヒ」とは「むすひ」「むすび」から生まれた言葉です。家族経営の牧場の「幸せの牛のミルク」と呼ばれる最高の牛乳が原料となっています。
厳冬期の夜間以外、できる限り外での放牧にこだわる斎藤家の牧場は、牛1頭に対して1ヘクタールの土地の広さを確保しており、牛たちはストレスフリーで“しあわせなミルク”を出してくれます。
当店おすすめの食べ方 | そのまま食べてもGOOD。バゲットでも楽しめます。 |
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生産者 | チーズ工房タカラ |
(2)大地のほっぺ(北海道中川郡幕別町)
新田牧場の良質な牛乳を使い、ほっぺのように柔らかい、ミルクのお餅をイメージしてつくった「大地のほっぺ」。口あたりは滑らかであっさりですが、後から引くコクがあり、熟成が進むにつれて味わいが増します。加熱すると風味が増すので加熱料理との相性は抜群。グラタンにも。
当店おすすめの食べ方 | 加熱しても美味しいのでゆでたジャガイモと一緒にオーブンで。 |
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生産者 | チーズ工房NEEDS |
(3)雪花(北海道虻田郡ニセコ町)
チーズの世界コンクール「Mondial du fromage」で銀賞、「JAPAN CHEESE AWARD 2016」で最優秀部門賞の実績を持つ、新感覚のスイーツチーズ。まさに宝石のような見た目から、ギフトやパーティーにもぴったり。インパクト抜群です。女性に大変評判で、初めて来たお客様も「一番最初に目についた!」「すごく気になった!」というお声をよくいただきます。
当店おすすめの食べ方 | コーヒー、紅茶、日本酒、スパークリングワインなど、お好みに合わせて。 |
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生産者 | ニセコチーズ工房 |
ハードチーズ
(1)幸(さち)6カ月熟成(北海道足寄郡足寄町)
「季節分娩」という自然の理にかなった方法で牛を飼い、放牧で育てる「ありがとう牧場」。ここのミルクの美味しさに惚れ込んだ、しあわせチーズ工房の本間幸雄さんが作る「幸」(さち)は、青草の時期のミルクで造り、熟成させたハードタイプのチーズです。良質なミルクの甘味とグリュイエールのような深い旨みです。
当店おすすめの食べ方 | オーガニックの白ワイン、華やかなシャルドネやリースリング、純米酒と合わせて。 |
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生産者 | しあわせチーズ工房 |
(2)酪佳(らくか)(北海道十勝更別村)
十勝・更別村の新鮮な牛乳を自家培養の乳酸菌で発酵し、十勝の風土で作った1年以上長期熟成させたゴーダタイプのチーズです。手間を惜しまない製法が風味やコクを深めます。「洞爺湖サミット」にも提供された他、JAL国際線ファーストクラスをはじめ、ルフトハンザ航空、スカンジナビア航空、デルタ航空でも機内食にも選ばれた実績があります。
当店おすすめの食べ方 | 日本酒と合わせて。クラフトビールには万能に合うのでおすすめ。 |
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生産者 | さらべつチーズ工房 |
(3)清見ワイン粕漬け(北海道十勝大樹町)
塩水で外側を磨いたセミハードタイプのチーズ「チモシー」を熟成させ、十勝ワイン「清美」の絞り粕をまぶして漬け込んだチーズです。
葡萄の深く良い匂いが口の中に広がります。作り手は、4世代に渡り酪農を営む北海道・大樹町の半田ファームさん。放牧にもこだわりがあり、牛が自由に動き回れるフリーストールバーン方式をいち早く取り入れた酪農家さんでもあります。
当店おすすめの食べ方 | 焼酎と合わせて。 |
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生産者 | 半田ファーム |
パスタフィラータ
(1)チーズステーキ(北海道白糠町)
熱を加えると糸のように伸びるパスタフィラータタイプのプロボローネチーズを、焼きやすい厚さにスライス。まるでステーキを焼くように、強めの火で片面ずつ焼くと、ふっくら美味しい仕上がりになります。
当店おすすめの食べ方 | キャンプのおともに。 |
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生産者 | チーズ工房 白糠酪恵舎 |
(2)さけるチーズ(北海道紋別郡興部町)
ぜひ一度、実際にご自身で「さいて」体験してほしいチーズです。本当に細かくさけるんです。食感はやわらかく、口あたりは濃厚ですがクセがありません。お子様をはじめ、家族全員でお楽しみください。味のバリエーションは全4種。プレーン、バジル、胡椒、山わさびからお選びいただけます。
当店おすすめの食べ方 | そのままで。すごく細かくさけるので、さいて食べるのがおいしい。お子様にも。 |
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生産者 | 冨田ファーム |
さいごに
以上、北海道チーズのおすすめを18選で紹介しました。今回とりあげたチーズは、北海道札幌市は円山にある「チーズの店 コンテ」でご用意しております。
東京の物産展でもなかなか手に入らない北海道産チーズもありますので、ご旅行の際には、ぜひ一度、当店にお立ち寄りください。試食も大歓迎です。
「どんなチーズがおすすめ?」と悩んだ時は、お気軽にスタッフにご相談ください。お酒・料理・人数・予算・シーンに合わせて、とっておきのチーズをチョイスします。長年の経験を活かし、細かなご要望にもお応え可能です。ギフトのご相談もおまかせください。
記事をご覧いただき、ありがとうございます。
最後にクイズです!お店にご来店いただき、お答え頂いた方には
先着5名様に素敵なプレゼントを用意しています。
わくわく!チーズクイズ【2024年10月号】
日本ではじめて西洋型のチーズがつくられたのは明治時代でした。では、その製造場所はどこだったでしょうか?
①岡山県
②長野県
③広島県
④島根県
⑤北海道
ブログを見ました。クイズの答えは〇番です!と伝えてください。
挑戦お待ちしています!