みなさんこんにちは!北海道札幌市円山にあるナチュラルチーズ専門店「チーズの店 コンテ」です。当店は輸入チーズだけではなく、北海道産チーズも豊富に取り揃えております。
今回のテーマは、ナチュラルチーズ。
ナチュラルチーズの魅力は、生きている乳酸菌が含まれるため、時間と共に風味が変化するところ。
そんな、ナチュラルチーズは種類も多く8つのタイプに分けられます。チーズのタイプの特徴や、当店のおすすめチーズを、余すところなく紹介していきます。
札幌市円山にあるナチュラルチーズ専門店「チーズの店 コンテ」では、北海道産&ヨーロッパ産のナチュラルチーズを取り扱っております!オンラインショップも、ぜひご利用ください。
目次
ナチュラルチーズとプロセスチーズの違い
「ナチュラルチーズ」と「プロセスチーズ」は、何が違うの?という疑問にお答えしていきます。
「ナチュラルチーズ」は乳酸菌が生きているため、時間と共に味わいが変化するのに対し、
「プロセスチーズ」は、加熱により熟成が止まり、美味しさや香りが変わらない状態が、賞味期限の間ずっと続きます。
ナチュラルチーズ
牛・羊・山羊などの生乳を乳酸菌や凝乳酵素(生乳を固める酵素)で凝固させ、ホエイの一部を除去したもの。熟成タイプと非熟成タイプがあり、生乳の種類や製法により、さまざまな味わいが楽しめます。
【ナチュラルチーズの8つの種類】
白カビタイプ、青カビタイプ、ウォッシュタイプ、フレッシュタイプ、シェーブルタイプ、セミハードタイプ、ハードタイプ、パスタフィラータタイプ
プロセスチーズ
ナチュラルチーズを加熱し、乳化剤を加えて成形したもの。加熱により発酵が止まるので、賞味期限内であればずっと同じ味が楽しめます。保存性が高いのが特徴です。
プロセスチーズは使いやすく、手軽に栄養をとれる!
ナチュラルチーズは、多種多様で味の変化も楽しめますが、脂が浮いてきたりして、状態が悪くなってしまったりと、とてもデリケートです。
プロセスチーズは、ゴーダやチェダーなどのナチュラルチーズを原料にしていますが、加熱の工程で、微生物は死滅するため、保存性も高く、ずっと同じ味わいを楽しめます。
スーパーでも手軽に手に入りやすく、良質のタンパク質やカルシウム等の栄養成分が豊富に含まれているので、手軽に栄養もとれ、おすすめです。
美味しいお酒で、贅沢な時間を過ごしたいときはナチュラルチーズ、ちょっと料理に使いたいときはプロセスチーズなどシーンに合わせてチーズをたのしんでくださいね!
ナチュラルチーズとプロセスチーズの見分け方
プロセスチーズでも「ゴーダ」や「チェダー」など主原料のナチュラルチーズの名前が、パッケージに書いてあったり、商品名に加えていたりと、見た目や商品名だけでは見分けることが難しいです。
しかし、ナチュラルチーズとプロセスチーズは、パッケージの裏面などに記載されている「一括表示」の最初の行「種類別」で簡単に見分けることができます。
- ナチュラルチーズ:「種類別:ナチュラルチーズ」と表示されています。
- プロセスチーズ:「種類別:プロセスチーズ」と表示されています。
どっちかな?と思ったときは、一括表示の「種類別」を確認してみてくださいね!
ナチュラルチーズ8種類|豊穣な世界へ
ナチュラルチーズは、8つの種類に分けられます。それぞれの個性豊かな味わいを楽しみましょう。
白カビタイプ
白カビチーズは、その名の通り表面に白カビを植え付けて熟成させたチーズです。
白カビチーズの魅力は、なんといってもそのクリーミーな舌触り。口に入れると、まるで雪のようにとろけるような滑らかさを感じることができます。
無殺菌乳からつくられるチーズは、熟成とともに、香りが強くなり、味も奥深く、変化を楽しむことができます。殺菌乳からつくられるチーズは、クリーミーでマイルドな味わいが特徴です。
白カビチーズは、そのまま食べても、もちろん美味しいですが、酸味がしっかりとしたりんごやベリー類の果物、ドライフルーツがたっぷり入ったパンにのせて食べるのもおすすめです。
代表的なチーズ
カマンベール、シャウルス、ヌーシャテル、バラカ、ブリ・ド・ムラン、ブリ・ド・モー、クロミエ
青カビタイプ(ブルーチーズ)
青カビチーズ、別名「ブルーチーズ」は、その名の通り内部に青カビを増殖させて熟成させるチーズです。
青カビの成長には空気が必要で、チーズを成型した後、金串で小さな穴を開けることで内部に空気が入り、内側から外側に向かって熟成がすすみ、大理石のような模様ができます。
青カビチーズは、その濃厚でパンチの効いた風味と、強めの塩味が特徴です。この刺激的な味わいがクセになる人も多いんですよ。
おすすめの食べ方は、ハチミツや甘口のワインと合わせるのがおすすめです。ハチミツの甘さが青カビの塩味を和らげ、ワインのフルーティーな香りがチーズの風味を引き立ててくれます。
青カビチーズの中でも特に有名なのが、「世界三大ブルーチーズ」と呼ばれる3種類のチーズです。
世界三大ブルーチーズ
- ゴルゴンゾーラ(イタリア)
- ロックフォール(フランス)
- スティルトン(イギリス)
それぞれに個性的な味わいを持ち、青カビチーズの世界の奥深さを教えてくれます。ぜひ、食べ比べて、あなたのお気に入りを見つけてみてください。
【チーズの店コンテ】オンラインショップでは、「世界のブルーチーズおまかせ3種セット」など食べ比べセットもご用意しています。ご興味のある方は、ぜひ、食べ比べを楽しんでくださいね。
ウォッシュタイプ
ウォッシュチーズは、その名の通り、外皮を塩水や地酒で洗いながら熟成させるチーズです。
水分を好むリネンス菌(納豆菌の1種)が繁殖して、外側から中心に向かって熟成が進みます。
ウォッシュタイプは独特な香りで、味が強いと思われがちですが、実は匂いが強いのは表面だけで、中身は比較的マイルドでまろやかな味わいです。
そのまま食べても美味しいですが、ぶどうやキウイの果物やハチミツを合わせたり、バケットやライ麦パンなどにのせてオードブルにするのもおすすめです。
代表的なチーズ
エポワス、モンドール、アフィデリ、マンステール、リヴァロ
フレッシュタイプ
フレッシュチーズは、その名の通り、熟成させずに新鮮な状態で食べるチーズです。
ミルクを固めた後に、水分の除去や、塩味や甘味を加えたり、仕上げ方法を変えることで、クリーム状のチーズや弾力のあるチーズなど、さまざまなフレッシュチーズができあがります。
フレッシュチーズは、その爽やかな味わいと使い勝手の良さから、日本でも非常に人気があります。ぜひ、様々なフレッシュチーズを試して、あなたのお気に入りを見つけてみてください。
代表的なチーズ
モッツァレラ、クリームチーズ、マスカルポーネ、リコッタ
シェーブルタイプ
シェーブルチーズは、フランス語で「山羊」を意味する「シェーブル」という言葉が由来となっている通り、山羊のミルクから作られるチーズです。実は、牛乳から作るチーズよりも歴史が古く、独特の風味と食感が魅力です。
シェーブルチーズの特徴は、その柔らかさと山羊ミルク特有の風味にあります。個性的な風味に、初めはハードルが高く感じられるかもしれませんが、気が付けばその独特な味わいに魅了されている人も多いはず。
円筒形、饅頭型、ピラミッド型など、様々な形があります。これは、山羊のミルクから作られるチーズがもろく崩れやすいため、大型に成型するのが難しいからです。そのため、小型でバリエーション豊かな形が生まれています。
セミハードタイプ
セミハードチーズは、水分量が38〜46%と少なく、文字通り硬めの食感が特徴のチーズです。ハードチーズとの違いは、含まれる水分量で、セミハードチーズの方が若干水分が多いとされています。
熟成がゆったりと進むチーズで、ハードチーズと同じように、長期保存に向いています。
くせがなくて食べやすいので、プレゼントにもおすすめです!
代表的なチーズ
ラクレット、サムソー、トム ド サヴォワ、ミモレット
ハードタイプ
ハードチーズは、水分をしっかりと排出し、長期熟成に耐えうる硬質なチーズです。時間をかけて熟成することで、その味わいは深みを増し、濃厚な旨味が凝縮されていきます。
ハードチーズの最大の魅力は、その長期保存性と多様な楽しみ方。ゆっくりと熟成が進むため、食べ頃の期間が長く、様々な料理に活用することができます。そのまま食べても、削ってパスタにかけたり、パンに乗せて焼いたり、料理のアクセントとしても大活躍です。
代表的なチーズ
コンテ、パルミジャーノ・レッジャーノ、グリュイエール、エメンタール
パスタフィラータタイプ
パスタフィラータチーズと聞いてもピンとこないかもしれませんが、「さけるチーズ」を想像してみてください。あの独特の弾力と、裂ける食感がまさにパスタフィラータの特徴です。
パスタフィラータの「パスタ」は生地、「フィラータ」は糸状に裂けるという意味で、チーズをつくるときに、カードを熱いお湯で練ると弾力のある繊維状の組織になる、イタリア南部のチーズに多い製法です。
代表的なチーズ
モッツァレラ、カチョカバロ、さけるチーズ
「チーズの店コンテ」おすすめのナチュラルチーズ
当店で取り扱っているおすすめのナチュラルチーズをご紹介します。在庫を確認したい方は、お気軽にお電話・Instagram・Facebookでお問い合わせくださいね。オンラインショップでのご購入も可能です!
白カビタイプ|「雪」(共働学舎新得農場/北海道)
「共働学舎新得農場」さんの「雪」は、本場ノルマンディー地方のカマンベールの微生物が最も活動しやすい伝統的なサイズを忠実に守り、本物の味を追求したチーズ。
「雪」は熟成により味わいが変化し、賞味期限の20日前はあっさり。熟成が進むにつれて風味が濃厚になってきます。
お酒と合わせるなら
日本酒やシードルがおすすめ
おすすめの食べ方
まずはそのままカマンベールの味わいをお楽しみください。
ナッツ・ドライフルーツ・はちみつ・生ハムなどと合わせても美味しいです!
青かびタイプ|クラッカー「NOKKE」&「江丹別の青いチーズ」(北海道)
「伊勢ファーム」が手がける「江丹別の青いチーズ」とチーズによく合うクラッカー「NOKKE」の至極の組み合わせをご堪能ください。
伊勢さんの作るチーズは、カビの独特な香りやチーズ自体の香りも控えめで、チーズ自体のうまみを楽しめます。
青カビチーズに「臭くて塩分がきつい」という印象をもっている方はこちらのチーズをぜひ試してみてください。
ウォッシュタイプ|「ロビオーラ」(白糠酪恵舎/北海道)
北海道白糠町の「白糠酪恵舎」さんが手がけたウォッシュチーズです。
「ロビオーラ」はイタリア語でロビオーリ(赤くなる)からつけられ、熟成が進むにつれ、表面が赤くなっていくのが特徴です。
当店おすすめの食べ方
海苔で巻いたり、牡蠣と並べてオーブンで焼くこと。お酒は日本酒と合わせると◎!
フレッシュタイプ|「雪花」(ニセコチーズ工房/北海道)
「ニセコチーズ工房」さんのデザートチーズ雪花【sekka】。
まるで宝石のようなラム酒漬けドライフルーツ(パパイヤ、パイナップル)をクリームチーズにまぶしたスイーツのようなチーズです。プレゼントにもおすすめ!
上記の商品は、オンラインショップでのご購入も可能です!
さいごに
以上、「ナチュラルチーズ」についてのご紹介でした。
今回はナチュラルチーズの8つのタイプの特徴や、当店のおすすめチーズを、ご紹介しました。
ナチュラルチーズとプロセスチーズは、それぞれに異なる魅力があります。この記事で紹介した情報を参考に、ぜひ色々なチーズを試してみてください。きっと、あなたのお気に入りのチーズが見つかるはずです。
「チーズの店コンテ」おすすめのナチュラルチーズは、北海道札幌市は円山にある「チーズの店 コンテ」でご用意しております。試食も大歓迎ですので、ぜひ一度、当店にお立ち寄りください。
「どんなチーズがおすすめ?」と悩んだ時は、お気軽にスタッフにご相談ください。お酒・料理・人数・予算・シーンに合わせて、とっておきのチーズをチョイスします。長年の経験を活かし、細かなご要望にもお応え可能です。ギフトのご相談もおまかせください。
最後にクイズです!お店にご来店いただき、お答え頂いた方には
先着5名様に素敵なプレゼントを用意しています。
わくわく!チーズクイズ【2024年10月号】
日本ではじめて西洋型のチーズがつくられたのは明治時代でした。では、その製造場所はどこだったでしょうか?
①岡山県
②長野県
③広島県
④島根県
⑤北海道
ブログを見ました。クイズの答えは〇番です!と伝えてください。
挑戦お待ちしています!