みなさんこんにちは!北海道札幌市円山にあるナチュラルチーズ専門店「チーズの店 コンテ」です。当店は輸入チーズだけではなく、北海道産チーズも豊富に取り揃えております。
今回のテーマは、ラクレットチーズ。
近年、日本で大ブームのラクレット。半分にカットしたチーズを火で温めて溶かし、溶けた部分をナイフで削って具材にかける豪快なスタイルが人気の秘密です!
そんなラクレットチーズの特徴・食べ方・合うお酒・保存方法・当店おすすめを、余すところなく紹介します。
札幌市円山にあるナチュラルチーズ専門店「チーズの店 コンテ」では、北海道産&スイス産のラクレットチーズを取り扱っております!【チーズの店コンテ】オンラインショップ
も、ぜひご利用ください。
【今回の参考資料】
「世界のチーズ図鑑」(NPO法人 チーズプロフェッショナル協会/マイナビ出版)
「自宅でチーズをもっと楽しむ本」(本間 るみ子/株式会社主婦の友社)
目次
「アルプスの少女ハイジ」に登場するラクレットチーズの特徴
タイプ | ハードウォッシュタイプ |
---|---|
原料乳 | 牛乳 |
味の特徴 | 濃厚でコクがあり、ナッツのような風味。溶かして食べると、チーズのコクや香りが引き出されます! |
ラクレットチーズは、スイスの伝統料理「ラクレット」に使われるチーズのことです。日本では「アルプスの少女ハイジ」に登場する食べ物としてよく知られています。
「ラクレ(racler)」は日本語で「削る」を意味します。その名の通り、ラクレットは表面を熱して溶かしたチーズを削り取り、じゃがいもやパンにかけて食べるのが伝統的なスタイルです。
ラクレットチーズは塩水に浸した布巾で表皮をふきながら熟成させるため、やや強めのウォッシュチーズ特有の香りがあります。チーズの香りが苦手な場合は、香り控えめの国産を選ぶと良いでしょう。
味わいはまろやかで、ほんのりとしたナッツの風味を感じられます。そのまま食べても美味しいですが、チーズ本来の香りや旨みを引き出すためにも加熱調理がおすすめです!
ラクレットは料理名であると同時に、チーズ名でもあります。スイスでは独自のAOP制度により、2003年に「ラクレット」という名称で認証を取得しました。
しかし、料理名との区別がつきにくいため、2007年にチーズ名を「ラクレット・デュ・ヴァレ」として再登録しました。
スイスの特定地域、かつ伝統的な方法で作られたチーズだけが、正式名称「ラクレット・デュ・ヴァレ」を使用できます。とはいえ、本場スイスや日本では正式名称は使わず、料理・チーズの両方が「ラクレット」の名称で親しまれています。
AOP制度とは?
AOP制度とは、ヨーロッパ連合(EU)が規定する食品の原産地を守るための制度で、原産地名称保護のこと。EU非加盟のスイスでは、独自の認証制度を設けています。
ラクレットチーズは、「チーズの店 コンテ」でも取り扱っております。在庫はオンラインショップでご確認いただけると幸いです!
ラクレットチーズの美味しい食べ方
ラクレットチーズは熟成が進むと香りが増し、味わいも深みを増します。さまざまな食材に合わせるなら、クセが少ない熟成の若いものを選ぶと良いでしょう。
ラクレットチーズに限らず、チーズは食べる30分ほど前に冷蔵庫から出し、常温に戻しておくと、チーズ本来の美味しさをより楽しめます。
ラクレットチーズの切り方
チーズ専門店や通販サイトで販売されているものは、ブロック型やピース型にカットされたものが多いです。その場合は、厚みを均等にし、外皮が1〜2面含まれるようにカットしてください。
外皮も食べられるので、そのまま加熱して香ばしい風味を楽しみましょう。もちろん、加熱せずにそのまま食べても美味しいですよ!
ラクレットチーズは水分が少なく長期保存が可能ですが、時間が経つにつれて香りや風味が落ちてしまいます。1人あたり150〜200gを目安に、食べきれる量を用意しましょう。
ラクレットチーズの溶かし方
お店のようなあつあつとろとろなラクレットチーズを食べたい!そんな願いを叶えるため、ラクレットチーズの上手な溶かし方をご紹介します。
ラクレットチーズを楽しむときのポイント
ラクレットチーズを美味しく食べるためにも、チーズと具材を温かい状態にしておくのがポイント。せっかくチーズが溶けても、冷めるとすぐに固まってしまいます。あらかじめチーズと具材を用意し、食べる直前に加熱すると良いでしょう。
簡単・手軽に楽しみたいなら「フライパン・スキレット」
フライパンを使う場合には、チーズを並べて弱火でゆっくり加熱してください。ふつふつと溶け出してきたら、具材にたっぷりかけましょう!
スキレットを使う場合は、チーズを並べて魚焼きグリルやオーブンで様子を見ながら熱してください。焦げつきやすい時には、オリーブオイルを薄く塗ると上手に加熱できます。
「電子レンジ」ならサッと作れて洗い物が少なくて済む
電子レンジを使う場合には、深めの耐熱容器にオーブンシートを敷き、その上にチーズを並べます。電子レンジでチーズが溶けるまで、様子をみながら加熱してください。具材にかける時は、オーブンシートを折って絞るようにすると簡単です。
一家に一台用意しておくと便利!「ラクレットグリル」
ホームパーティや、ちょっとした記念日など、大勢でにぎやかに楽しみたいなら、ラクレットグリルがおすすめです!ラクレットグリルとは電気型の小型グリルのことで、上段の鉄板で食材を焼き、下段にチーズを入れて溶かします。
チーズも食材も熱々なので、ラクレットの美味しさが格段にアップ!ホームパーティやちょっとした記念日に、一台あると便利です!【チーズの店コンテ】オンラインショップでも取り扱っていますので、気になる方はぜひチェックしてみてください!
ラクレットチーズの保存方法
- 購入時についてきた包装紙やオーブンシートで、ぴったり密着するように包む
- 他の食品に香りが移らないよう、保存容器やジッパーつきの保存バッグに入れて密閉する
- 10℃以下の冷蔵庫で保存する
加熱して食べる場合には、冷凍保存も可能です。未開封の場合はそのまま、開封済みの場合には購入時についてきた包装紙やオーブンシートをぴったり密着させて包んでから、冷凍庫で保存してください。
食べる時は、冷蔵庫に移してゆっくり解凍してください。また、一度解凍させたチーズは再度冷凍すると食感が変わるため、食べる分だけ解凍しましょう。
ラクレットチーズに合うお酒は?
こってりとしたコクと独特の香りが特徴なラクレットチーズは、辛口の白ワインと相性抜群!白ワインの爽やかですっきりとした味わいが、チーズ本来の味を引き立ててくれます。
軽めの赤ワインや純米酒とも相性抜群!チーズをかける具材に合わせて、色々試してみてください。
とり~り食感がたまらない!ラクレットチーズのレシピ3選
とろとろに溶けたラクレットチーズ!簡単で美味しいレシピをご紹介します。自宅で気軽に作れるレシピばかりなので、ぜひ参考にしてください。
1、基本の食べ方をマスターしよう!「グリル野菜のラクレット」
材料 (2人分)
- ラクレットチーズ 80g
- 厚切りハム 60g
- じゃがいも 1個
- ブロッコリー 1/8個
- ミニトマト 2個
- オリーブオイル 小さじ2
作り方
- じゃがいもは4等分に切る。耐熱容器に入れてラップをかけて、電子レンジで3分加熱して火を通す。※新じゃがいもの場合は、よく洗って芽を取り除き皮付きのまま。普通のじゃがいもの場合は、皮をむく。
- ブロッコリーは小房に分ける。ミニトマトは、ヘタを取る。厚切りハムは、ひと口大に切る。
- グリルパンに、オリーブオイルを塗り、強火で加熱する。(1)と(2)を入れて、焼き色がつくまで加熱する。
- 別のフライパンにラクレットチーズを入れ、ふつふつと溶けるまで弱火でじっくり加熱する。
- 最後に(4)をかけて、完成。
野菜はお好みのものを用意してください。具材もチーズも温かい状態にしておくと、チーズが固まらず、美味しくいただけます!
2、とろとろチーズとトースト、黄金の組み合わせ!「ラクレットチーズのトースト」
材料 (1人分)
- ラクレットチーズ 50g
- 食パン(4~5枚切り) 1枚
- ベーコン(薄切り) 1枚
- あらびき黒こしょう 少々
作り方
- ラクレットチーズは厚さ5mm程度に切る。ベーコンは食べやすい大きさに切る。
- 食パンにベーコンとラクレットチーズをのせて、トースターで焼く。
- チーズが溶けて、パンに焼き色がついたら、あらびき黒こしょうをふりかけて完成。
カンパーニュやハムで作ってもOK!トマトや目玉焼きなど、具材を変えてアレンジしても美味しいです。
3、みんな大好き!至福の「チーズデミグラスハンバーグ」
材料 (2人分)
- ラクレットチーズ 80g
肉だね
- 牛豚合びき肉 300g
- 卵 (Mサイズ) 1個
- パン粉 大さじ3
- マヨネーズ 大さじ1
- 塩・こしょう 小さじ1/2
- ナツメグ 小さじ⅓
デミグラスソース
- ソース 大さじ2
- ケチャップ 大さじ2
- ウスターソース 大さじ2
- 砂糖 大さじ1
- 有塩バター 10g
- しょうゆ 小さじ1
作り方
- 耐熱容器にソースの材料を全て入れ、ふんわりとラップをかけて600Wの電子レンジで約40秒加熱します。加熱後、よく混ぜ合わせてください。
- ボウルに肉だねの材料を全て入れ、粘りが出るまでしっかりとこねます。
- フライパンに(2)の肉だねの半量を薄く広げ、ラクレットチーズを手でちぎりながら全体に散らします。
- 残りの肉だねを(3)の上に重ね、スプーンなどで表面を平らにならします。
- 中火で熱し、蓋をして約8分加熱します。こんがりと焼き色がついたら裏返し、再び蓋をして中火で約8分加熱してください。
- 竹串などを刺して中まで火が通っていることを確認したら、火から下ろします。器に盛り付け、(1)のソースをかけたら完成です。
「チーズの店 コンテ」人気のラクレットチーズをご紹介!
「チーズの店 コンテ」人気のラクレットチーズを2つご紹介します。在庫を確認したい方は、お気軽にお電話・Instagram・Facebookでお問い合わせください。オンラインショップでのご購入も可能です!
コンテのインスタはこちら!ご相談お待ちしております!
日本人好みの香り高い風味「共働学舎ラクレット(共働学舎新得農場/新得町)」
十勝平野の西の玄関口・新得町には、「牛乳山」と呼ばれる山があります。その麓に位置する共働学舎新得農場は、自然豊かな環境に囲まれた農場です。
ここで作られる「共働学舎ラクレット」は、日本人の味覚に合った香り高い風味が特徴のチーズ。地元の食材との相性が抜群で、日本国内でも高く評価されています。
ぜひ、じゃがいもやパンと合わせて、チーズ工房こだわりの味わいをお楽しみください。
そのまま食べてもおいしい!「フリーズドライチーズ(広内エゾリスの谷チーズ社/新得町)」
十勝地方・新得町にある「広内エゾリスの谷チーズ社」は、朝焼けや夕日がとても美しい山の麓に位置する、鮮やかなオレンジ色のチーズ工房です。
同社のチーズは、「小さな子どもにも喜んでもらえること」がコンセプト。そんな広内エゾリスの谷チーズ社が作るフリーズドライチーズは、サクサクで食べやすく、濃厚なラクレットチーズの旨みを感じられます。
チーズ100%で乳酸菌がそのまま生きているため、栄養価が非常に高く、お子さまの栄養補給にもぴったりです。
「チーズの店 コンテ」がおすすめする溶かして美味しいチーズ
ここからは、「チーズの店 コンテ」がおすすめする溶かして美味しいチーズを2つご紹介します。そのまま食べても美味しいですが、ぜひ加熱して豊かな風味と香りを楽しんでください!
スイスの誇るべき伝統の味「グリュイエール(スイス)」
グリュイエールは、スイスで最も生産量が多く、「スイスの国民的チーズ」とも呼ばれるチーズ。テーブルチーズ、フォンデュ、グラタン、キッシュなど、さまざまな料理に幅広く活用できます。
しなやかでまろやかな味わいが特徴で、ナッツのような風味と、かすかな塩味を楽しめます。熟成が進むと、日本の味噌のような深みのある味わいになります。
料理に使用する場合は、熟成3ヶ月程度の若いものがおすすめです。そのまま食べてチーズ本来の旨味を堪能したい場合は、さらに熟成されたものを選ぶと良いでしょう。
一口食べたら止まらない!「チーズステーキ (白糠酪恵舎/白糠町)」
南イタリアをルーツに持つプロボローネチーズを、焼きやすい厚さにスライスした一品。モッツァレラチーズから水分を抜き、ボンレスハムのような形状に加工した後、1ヶ月以上熟成させています。
固さ、ミルクの風味、塩加減のバランスが絶妙!そのまま焼いてチーズステーキにするのはもちろん、ハンバーグのトッピングや、溶かしてチーズフォンデュ風に仕上げるのもおすすめです。
さいごに
以上、「ラクレットチーズ」についてのご紹介でした。
今回は「ラクレットチーズ」の食べ方から保存方法、簡単レシピなどをご紹介させていただきました。
ラクレットチーズはそのまま食べても美味しいですが、「溶かしてかける」のが一番!いろいろな食材を用意して、家族や友人とラクレットパーティーを楽しんでみてはいかがでしょうか。
「人気・おすすめのラクレットチーズ」は、北海道札幌市は円山にある「チーズの店 コンテ」でご用意しております。試食も大歓迎ですので、ぜひ一度、当店にお立ち寄りください。
「どんなチーズがおすすめ?」と悩んだ時は、お気軽にスタッフにご相談ください。お酒・料理・人数・予算・シーンに合わせて、とっておきのチーズをチョイスします。長年の経験を活かし、細かなご要望にもお応え可能です。ギフトのご相談もおまかせください。
最後にクイズです!お店にご来店いただき、お答え頂いた方には
先着5名様に素敵なプレゼントを用意しています。
わくわく!チーズクイズ【2024年12月号】
日本ではじめて西洋型のチーズがつくられたのは明治時代でした。では、その製造場所はどこだったでしょうか?
①岡山県
②長野県
③広島県
④島根県
⑤北海道
ブログを見ました。クイズの答えは〇番です!と伝えてください。
挑戦お待ちしています!