「チーズ大国」と呼ばれるフランス。
フランス人の食生活においてチーズは欠かせないものです。
ワインとチーズで、楽しい時間をすごすことが日常のフランスにはチーズの専門店が多くあります。
なぜなら、チーズを扱うプロから買うチーズが一番おいしいと知っているから。
北海道札幌市円山にあるナチュラルチーズ専門店「チーズの店 コンテ」でも、おいしい輸入チーズを豊富に取り揃えております。
今回のテーマは、フランスチーズ。
チーズ専門店の「チーズの店コンテ」がお届けするフランスチーズの特徴、その歴史・代表的なチーズを余すことなくご紹介いたします。
「チーズの店コンテがオススメするフランスチーズ9選!」こちらも紹介していますので、気になるチーズがありましたら、是非お店にもお立ち寄りください。公式通販サイトからもお買い求めいただくことができます!
【今回の参考資料】
「おいしいチーズの事典」(久田 早苗/日本文芸社)
フランスチーズの特徴・歴史
「ひとつの村にひとつのチーズあり」と言われるほど、多種多様なチーズがつくられています。
フランスのチーズは、村や町の名がつけられる事が多く、日本でも有名な「カマンベール」もフランス西部の小さな村に由来したもの。
コンテ、サヴォワ、オーヴェルニュなど、生産地域名の名がつけられたチーズもあり、これらを合わせると、ほどんどに原産地名が入っています。
フランスチーズを買うなら知っておきたいA.O.P.(A.O.C.)
A.O.P.(A.O.C.)チーズは、フランスとEU からお墨付きを受けたチーズの証!
「アペラシオン・ドリジーヌ・プロテジェ」通称「A.O.P」。
日本語では「原産地呼称統制」と訳される、優れた農産物や食品を保護する制度です。
チーズ以外にも、ワインやオリーブオイルなど、様々なものに適用されています。
このチーズの認証を受けるには、
- 原料
- 製法
- 熟成
などの細かい規定をクリアしなければ、認められません。
その細かさは、どれくらいかというと……
原料ミルクの種類、どこで暮らしている牛(羊・山羊)か、チーズを作る地域の限定・生産方法も指定される。さらに熟成させる地域を限定し、熟成方法やその期間、チーズの大きさや重さ、脂肪分までもが決められるという細かさ。
この基準をクリアしたチーズは、フランスチーズの中でも、ほんの一部。
このA.O.P.認定をうけるチーズは、本場そのもの味、高品質チーズの証なのです。
A.O.P.とA.O.C.の違い
- A.O.P.は、制定対象がEU
- A.O.C.は、制定対象がフランス
A.O.P.は、2008年に設けられたEU共通の制度で、現在は、A.O.C.(フランス)に認定されたら、必ずEUの審査を受け、A.O.P.を取得することになっています。
EUの審査に落ちてしまった場合、A.O.C.の登録もなかったことに……
そのため現在は、フランスでA.O.C.として認定されているチーズはA.O.P.の認証を受けています。
代表的なフランスのA.O.P.チーズ
「チーズ王国」と呼ばれるほど、豊富な種類があるフランスチーズ。
白カビタイプ・青カビタイプ・ハードタイプなど、他にもさまざまなタイプのチーズが作られています。
フランスとEU からお墨付きを受けたチーズの証を受けた、A.O.P.(A.O.C.)チーズをご紹介!
①カマンベール ド ノルマンディー(白カビタイプ)
カマンベールの中でも、「カマンベール・ド・ノルマンディー」はフランスのノルマンディー地方で作られる伝統のカマンベールです。
パンと赤ワインとカマンベール・ド・ノルマンディーはフランスを象徴とする食文化の一つ。
日本で知られるカマンベールとは、風味や品質が大きく違い、香りも香しいキノコのような複雑な香りです。熟成によって異なりますが、ねっとりとしたバターや濃いクリームのような奥深い味わいです。
「チーズの店 コンテ」の在庫は公式通販サイトでご確認いただけると幸いです!
美味しい食べ方
フルーツとの相性が◎!りんごやぶどうなどを添えて、オードブルとしても。
お酒は同じノルマンディー産の「シードル」がおすすめです。
②コンテ(ハードタイプ)
フランスで生産量・消費量ともにNo1!!広く親しまれているチーズ。
コンテは1000年以上の長い歴史を持ち、雪深く厳しい冬を乗り越えるために長期保存を目的として作られた大型チーズです。
味わいもクセがないので食べやすく、濃厚なコクが魅力です。
熟成は最低4ヵ月間で、長いものだと24ヶ月以上熟成されるものもあります。
長期熟成だけではなく、春の青草、冬の干草など牛のエサによっても味わいが変わるので、「コンテ」は、さまざまな味に出会える人気のチーズなのです。
「チーズの店コンテ」の店名にもなっている「コンテ」のチーズはもちろん、さまざまな熟成のものをご用意しています。在庫の確認は公式通販サイトでご確認ください!
美味しい食べ方
一番手軽で美味しい食べ方は、30分くらいから常温に戻し、食べる直前にカットして、風味を楽しむ食べ方。皮は食べないことが多いですが(食べても害なし)、片側にのみ残しておくと見た目が良いです。ドライフルーツやナッツとも、良く合いますよ!
ワインに合わせるなら、シャルドネ(ぶどうの品種)などコクのある白ワインに。
③ロックフォール(青カビタイプ)
世界三大ブルーチーズの一つで、「ブルーチーズの王」と称賛されています。
その歴史は、2千年以上を誇り、フランス最高峰のブルーチーズとして世界的に有名です。
フランス南部の岩山にある小さな村・ロックフォール・シュール・スールゾン村が原産です。
このロックフォールの洞窟をチーズの熟成場所として指定し、洞窟で熟成したものだけが「ロックフォール」を名乗ることができます。
ラコーヌ種の羊のミルクを原料にしていて、独特のピリッとした刺激と、クリーミーな味わいのハーモニーが楽しめます。塩分も多く、非常に個性的な味わいは、王の名にふさわしい通好みの味わいです。
「チーズの店コンテ」では、「世界三大ブルーチーズ(ゴルゴンゾーラ(イタリア) ロックフォール(フランス) スティルトン(イギリス))」を食べ比べられるセットもご用意しています。在庫の確認は公式通販サイトでぜひご確認ください!
美味しい食べ方
甘いものと相性がよいので、ハチミツをかけてそのままデザートに。
お酒も貴腐ワインのような甘口のワインがおすすめです。
④モンドール(ウォッシュタイプ)
生産時期が8月15日〜3月15日と決まっている、季節限定のチーズです。パリの専門店では9月下旬ころにお目見えします。
円形の木箱に入っている、やわらかいチーズで、厚めの外皮を切り取り中身をすくって食べ、残したら外皮で蓋をすることで数回にわたって楽しむことができます。
濃厚なミルクのコクがある味わいと、ほのかな木の香り、そして季節を感じられるチーズです。
「チーズの店コンテ」でも、季節限定でご用意しています。在庫は、公式通販サイトでご確認いただけると幸いです。
美味しい食べ方
「フォンドール」とも呼ばれている焼きモン ドール。
上皮を取り除いたモン ドールに白ワインを入れて混ぜ、パン粉やにんにく、ブラックペッパーなどを入れ、木箱をアルミホイルで覆いオーブンへ。アツアツのチーズにジャガイモやパンを絡めると絶品です。
シンプルに、上蓋部分の外皮をナイフで切って外し、中身をそのままスプーンですくってバゲッドにつけてたべるのも美味しいです。
⑤ブリー ド モー(白カビタイプ)
フランスのイル=ド=フランス地方「ブリ三兄弟」のひとつ。1815年のウィーン会議で開催されたチーズコンクールで優勝したのが、「ブリ・ド・モー」でした。
このことから「チーズの王」と称えられるようになりました。フランス革命で断頭台の露と消えたルイ16世は、「ブリ・ド・モー」をこよなく愛し、革命後に逃亡した先でもこのチーズを所望したとか。
味わいは、洗練された、豊かで深いコクが特徴です。
平らで大きな形が特徴的です。
「チーズの店コンテ」でも、取り扱いがあるので、完成度の高いチーズ「ブリ・ド・モー」をぜひ、味わってみてくださいね。
在庫は、公式通販サイトでご確認いただけると幸いです。
美味しい食べ方
甘酸っぱいジャムとの相性が良いです。ワインは、ブルゴーニュの赤ワインと一緒にお楽しみください。
⑥シャロレ(シェーブルタイプ)
ヤギのミルクで作られるチーズです。
「樽」のような形をしていて、時間をかけた型入れによって、中身はギュッと締まっています。
細かく規制され、ヤギはアルピーヌ種かサーネン種に限定されています。
このヤギたちのミルクから作られるチーズは、ほのかな酸味とヘーゼルナッツやアーモンドを思わせるコクのある味わいが魅力。
(ヤギのミルクでつくられる)シェーブルチーズが苦手な人も食べやすいチーズです。
美味しい食べ方
ハチミツやジャムを添えて、オススメのワインは、ブルゴーニュ地方の辛口白ワイン、シャンパーニュ。
⑦ミモレット(セミハードタイプ)
鮮やかなオレンジ色が目を引くフランスのチーズ。
フランス語の「半分柔らかい=ミ・モレ」が名前の由来になっています。
熟成期間によって呼び方が変わります。
- 「ジュンヌ(若い)」熟成2〜6ケ月
- 「ドゥミ・ヴィエイユ(半ば古い)」熟成半年~
- 「ヴィエイユ(古い)」熟成1年以上~
- 「エクストラ・ヴィエイユ(とても古い)」熟成18か月以上~
色は鮮やかなオレンジ色で、サラダやサンドイッチの彩りに使うのもおすすめ。
なぜオレンジかというと、、、数あるチーズの中で個性を出すために、ベニノキ由来の天然の色素「アナトー」を用いているため。
「チーズの店コンテ」では、熟成の若い「ジュンヌ」、18ヶ月の熟成の「エクストラ・ヴィエイユ」を取り扱っています。
在庫の確認は、公式通販サイトでご確認ください!
美味しい食べ方
サラダやサンドイッチの彩りに。熟成のすすんだ「ヴィエイユ」は日本酒との相性が良いです。
チーズの店コンテがオススメするフランスチーズ9選!
①カマンベール ド ノルマンディー レオ(白カビタイプ)
「カマンベール ド ノルマンディー」を作る、数あるブランドの中でも、昔ながらの製法と伝統を守るレオ社のチーズをご用意しています。
「カマンベール」はよく調理に使われることもあるチーズですが、「ノルマディー」がつくものは是非、そのままお召し上がりください。
外皮は土やキノコのような独特で複雑な香りで、中は、黄色くバターや牛乳の甘い繊細な香りが楽しめます。熟成すると、ねっとりとバターのような濃厚な味わいを楽しめます。
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当店がオススメする食べ方
りんごとの相性がよく、一緒にオードブルに!
②コンテ8ヶ月以上熟成(ハードタイプ)
フランス東部のジュラ山脈一帯の風土がつくりあげた、おいしさと伝統を、酪農家、チーズ工房、熟成士が、なんと1000年以上にわたって守り続けています!
A.O.P.認定チーズの中でも、No.1の生産量を誇る、フランスを代表するチーズです。
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当店がオススメする食べ方
コンテの8ヶ月は、さまざまな料理に使うのも!特におすすめしたいのはオニオングラタンスープに使うこと!是非、お試しください。
ワインは、軽めの赤ワインや、すっきりとした白ワインと合わせるのがおすすめです!
③コンテ ド モンターニュ リザーヴ 18ヶ月以上熟成(ハードタイプ)
AOPチーズの中ではダントツの生産量を誇る、フランスチーズを代表するコンテの18ヶ月以上熟成のものをご紹介!
コンテは熟成が進むにつれて、旨みと塩気が強くなってきます。
マルセル・プティット社のコンテをご用意していて、標高1100mのサンタントワーヌのカーヴでゆっくりと熟成されるコンテは、唯一無二の味わいです。
当店がオススメする食べ方
アミノ酸の旨味成分のジャリジャリとした食感が楽しめ、旨みが強いのでお酒にとっても合います。おすすめのワインはジュラのシャルドネと、ヴァンジョーヌです。
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⑤ロックフォール「カルル社」(青かびタイプ)
世界3大ブルーチーズの1つとしても有名なロックフォール。
ロックフォールを製造しているのは7社。
そのうち、ソシエテ社が全生産量の60%をしめます。
当店では、家族経営のカルル社をご用意していて、そのシェアはわずか1%。
カルル社は、現在でも伝統的な作り方を守り、職人たちが全て手作業でチーズを作っています。青カビの刺激のシャープさに加え、ミルクの風味もしっかりと感じられる極上の美味しさをご堪能あれ!
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当店がオススメする食べ方
おすすめはハチミツと食べるのがおすすめ!ワインも、甘いワインがおすすめ!
⑥ブリ ド モー「ドンジェ社」(白カビタイプ)
「チーズの王」と称される完成度の高いチーズ「ブリ ド モー」。
その味わいは、ミルクの深いコクが存分に感じられる美味しさ。
表皮が茶色に変化し、中身がトロっとしてきたときが食べ頃です。
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当店がオススメする食べ方
ブルゴーニュの赤ワインと!甘酸っぱいジャムを添えても美味しいですよ!
⑦ミモレット ジュンヌ(セミハードタイプ)
熟成期間が2〜6ケ月の若めのミモレットは「ジュンヌ」と呼ばれています。
味わいは、ミルクの甘味がしっかり味わえ、生地はしっとりやわらかいです。
ミモレットのオレンジ色はベニノキ由来の天然のアナトー色素。鮮やかなオレンジ色で、他のチーズと一緒に盛り付けるとプレートがいっきに華やかになります!
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当店がオススメする食べ方
オレンジ色のチーズが綺麗なので、サラダやサンドイッチに使うと彩りがプラスされますよ。
⑧ミモレット エクストラ ヴィエイユ(ハードタイプ)
熟成期間の1年以上のミモレットは「ヴィエイユ」と呼ばれています。
こちらのミモレットは、18ヶ月の熟成によってアミノ酸の旨味がたっぷり!!
味噌のような濃厚な味わいになっているので、日本酒にとっても合うんです。
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当店がオススメする食べ方
オススメの日本酒は、山田錦でつくった純米酒吟醸酒!旨みがたっぷりなので、パスタにのせてもコクがでて美味しいです。
⑨エポワス(ウォッシュタイプ)
ブルゴーニュ地方のワインの搾りかすから作られる蒸留酒「マール・ド・ブルゴーニュ」を塩水に加え、表面を丁寧に洗いながら熟成される「エポワス」。
熟成が進むと、表皮が綺麗なオレンジ色に変化し、中身はトロトロに柔らかくなってきます。特にチーズ通に人気のチーズです。
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当店がオススメする食べ方
同じブルゴーニュ地方の極上の赤ワインと一緒に!エポワスはお酒にとっても合うチーズで、日本酒や焼酎にも良く合います。
完熟するとトローリとスプーンですくえるほど、柔らかくなります。お酒×エポワスのマリアージュをお楽しみください。
さいごに
以上、「フランスチーズ」についてのご紹介でした。
フランスチーズは「チーズ王国」と呼ばれるほど、タイプもさまざまで、美味しいチーズがそろっています。是非、A.O.P.チーズを選びフランス本場の味をご堪能ください。
「チーズの店コンテがオススメするフランスチーズ9選!」は、北海道札幌市は円山にある「チーズの店 コンテ」でご用意しております。試食も大歓迎ですので、ぜひ一度、当店にお立ち寄りください。
「どんなチーズがおすすめ?」と悩んだ時は、お気軽にスタッフにご相談ください。お酒・料理・人数・予算・シーンに合わせて、とっておきのチーズをチョイスします。長年の経験を活かし、細かなご要望にもお応え可能です。ギフトのご相談もおまかせください。
最後にクイズです!お店にご来店いただき、お答え頂いた方には
先着5名様に素敵なプレゼントを用意しています。
わくわく!チーズクイズ【2024年9月号】
日本ではじめて西洋型のチーズがつくられたのは明治時代でした。では、その製造場所はどこだったでしょうか?
①岡山県
②長野県
③広島県
④島根県
⑤北海道
ブログを見ました。クイズの答えは〇番です!と伝えてください。
挑戦お待ちしています!