みなさんこんにちは!北海道札幌市円山にあるナチュラルチーズ専門店「チーズの店 コンテ」です。当店は輸入チーズだけでなく、北海道産チーズも豊富に取り揃えております。
今回のテーマは、青カビ(ブルー)チーズ。
大理石のような見た目の美しく、国ごとに歴史と伝統があり、知るだけで楽しいチーズです。この記事では、世界三大ブルーチーズはもちろんのこと、北海道産チーズファンにはたまらない、店長おすすめを2つ厳選してご紹介します。
「当店人気の青カビチーズ」も紹介していますので、是非お店にもお立ち寄りください。公式通販サイトからもお買い求めいただくことができますよ!
目次
青カビチーズとは独特な香り・クセ・大理石のような美しさを持つチーズ
青カビチーズは「ブルーチーズ」とも呼ばれています。白カビチーズは外側から熟成が進むのに対して、青カビチーズは内側にカビを増殖させて熟成させます。
青カビの育成には空気が必要で、成型後に金串で孔をあけ空気が入るようにしてあげることで、内側から外側に向かって熟成がすすみ、大理石のような模様ができます。
青カビチーズは、濃厚でパンチのきいた風味で、塩味が強めなのが特徴で、この味わいがクセになる人も多いようです。ハチミツや甘口のワインに合わせると食べやすくなりますよ。
世界三大ブルーチーズ
世界三大ブルーチーズとは、イタリアのゴルゴンゾーラとフランスのロックフォール、イギリスのスティルトンの3つのチーズをあらわします。
当店の公式通販サイトでは、「世界三大ブルーチーズセット」や「世界のブルーチーズおまかせ3種セット」など食べ比べセットもご用意しています。ご興味のある方は、ぜひ、食べ比べを楽しんでくださいね。
代表的な青カビチーズ7つ
①ゴルゴンゾーラ・ピカンテ(イタリア)
ゴルゴンゾーラには、「ピカンテ(辛口)」「ドルチェ(甘口)」の2種類があります。
ピカンテは伝統的なタイプで、中身がしっかり詰まっていて硬めです。イタリアのロンバルディア州のゴルゴンゾーラ村で作られます。青カビが多いためピリッとした辛みがありブルーチーズ好きはたまらないチーズです。料理にもおすすめで、コクのあるソースやディップにつかうと美味しいですよ。
美味しい食べ方
コクのあるソースづくりに。ドライフルーツと合わせても美味しいです。
ワインのおつまみにそのままどうぞ。
当店おすすめの食べ方
リゾットやパスタ、ピザなど料理のアクセントに!
はちみつや果物とあわせたり、パイやケーキの材料としてもおすすめです。
お酒と合わせるなら赤ワインや日本酒を。
1996年6月12日以来、統制原産地呼称(DOP)を取得していますので、ゴルゴンゾーラ村で作られたもの以外は、ゴルゴンゾーラと名乗ることができないんですよ!
②ゴルゴンゾーラ・ドルチェ(甘口)
青カビの香りや塩気がぐっとマイルドで、クリーミーな味わいです。ピカンテより歴史は浅いものの、イタリアでの生産量は、ドルチェが多くなっています。軟らかくクリーミーで、青カビが少なめで、塩気がマイルド。これからブルーチーズに挑戦したい方は、ドルチェがおすすめです。
美味しい食べ方
パスタのゆで汁、白ワイン、ゴルゴンゾーラ・ドルチェ、でつくるソースは絶品です。
生クリームを加えてより濃厚にしたり、トマトをいれて爽やかさをプラスしても◎。
当店おすすめの食べ方
はちみつや完熟の果物と。
パスタソースやリゾットなどのお料理にも最適です。
お酒と合わせるなら、甘口のワイン、北イタリアの赤ワインと一緒に楽しんで!
③ロックフォール(フランス)
世界三大ブルーチーズの一つで、「ブルーチーズの王」と称されています。2千年以上もの歴史を誇り、フランス最高峰のブルーチーズとして世界的に知られています。
フランス南部の岩山にある小さな村・ロックフォール・シュール・スールゾン村が原産です。
14世紀、ロックフォール村一帯は「作物に恵まれない土地」としてシャルル6世によって保護され、洞窟をチーズの熟成場所として指定。この洞窟で熟成したものだけがロックフォールと名乗ることができます。自然にできた石灰岩の洞窟の中には“フルリーヌ”と呼ばれる湿った風が通り抜け、一定の湿度と温度(7〜8℃)に保つ役目を果たしています。
羊のミルクを原料にしていて、独特のピリッとした刺激と、クリーミーな味わいのハーモニーが楽しめます。塩分も多く、非常に個性的な味わいです。王の名にふさわしく、まさに通好みの味と言えるでしょう。
美味しい食べ方
甘いものと相性がよいので、ハチミツをかけてそのままデザートに。
お酒も貴腐ワインのような甘口のワインがおすすめです。
当店おすすめの食べ方
肉料理のソース作りにおすすめのチーズ。
はちみつやジャムと一緒に。
お酒も貴腐ワインのような甘口のワインがおすすめです。
ロックフォールを製造している7社のうち、最大手のソシエテ社が全生産量の60%、家族経営のカルル社ななんと、わずか1%!
当店ではこちらのカルル社のロックフォールを取り扱っています。カルル社は現在でも職人たちが伝統的な技法にのっとり、全て手作業で丁寧にチーズを作り続けています。
青カビの刺激のシャープさに加え、ミルクの風味もしっかりと感じられる極上の美味しさをお楽しみください。
④スティルトン(イギリス)
世界3大ブルーチーズの一つ。伝統的な手法を守り、すべて手作業で作られた青カビチーズです。エリザベス女王のお気に入りとしても有名なチーズでもあります。
ほどよく締まった生地に、上品な甘みと苦味の混ざった濃厚な味わいが特徴。他のブルーチーズと比べて水分量が少なく、シャープな味わいで、ホエイが出にくいので味が安定しています。青カビ独特の風味と、上品な甘みと苦味の混ざった濃厚な味わいです。
美味しい食べ方
現地では、ポートワインとともに楽しまれています。
バケットにのせてスコッチウイスキーと合わせても美味しいですよ。
当店おすすめの食べ方
そのまま食べたり、甘いものとの相性が良いので、ハチミツと合わせても美味しいです。
合わせるお酒はぜひ、同郷のイギリスのワインを!
エリザベス女王が来日したときに「スティルトンがなければ1日が始まらない!」と言って急遽取り寄せたという逸話が残っています。
⑤フルム・ダンベール(フランス)
青かびチーズの中でも、口当たりもクリーミーでマイルド。初心者から青カビ好きまで、どなたにもおすすめできるチーズです。
チーズの盛り合わせや、パンにのせて食べるなど、どんな食べ方でも美味しい万能タイプで「高貴なブルー」と称されています。
外皮がほどよく乾いた状態がベストです。
美味しい食べ方
クルミ入りのパンにのせたり、フルーツを添えて。
お酒は、甘口ワインやボディの強い赤ワイン、日本酒や焼酎にもおすすめです。
⑥カンボゾラ(ドイツ)
カンボゾラとは、カマンベールとゴルゴンゾーラの一部を組み合わせた造語が名前の由来。カマンベールのミルクの優しさと青カビの刺激を両方感じられます。青カビチーズに初挑戦する方におすすめのチーズです。
美味しい食べ方
クルミや干し葡萄と合わせたり、フルーティーなワインに。
同じドイツのライ麦パンに合わせても美味しいです。
⑦ブルー・デ・コース(フランス)
ロックフォール(羊のミルクの青カビチーズ)と生産地も中に入れる青カビの種類も同じ、大きさもほぼ同じで、まさに「ロックフォールの牛のミルク版」。口当たりはクリーミーでなめらか。ロックフォールより食べやすいです。熟成が進むと力強くも上品な味わいに。
美味しい食べ方
レーズンやいちじくなどのドライフルーツと共に。
お酒に合わせるなら、フルボディの赤ワインを!
北海道産の青カビチーズを2つ紹介
①「ジャパンブルーおこっぺ」(北海道興部町)
北海道産チーズファンにぜひご賞味いただきたいのが、「ジャパンブルーおこっぺ」です。店長の工藤が自信をもっておすすめします!まるで濃厚な「ウニ」を思わせるクリーミーな旨味がたまりません……。
「ジャパンブルーおこっぺ」は「冨田ファーム」が手がけた青カビチーズで「ジャパンチーズアワード2016」金賞を受賞しています。
ナッツの様な良い香りと、乳の風味がとても豊かです。そして「ウニ」を思わせる濃厚な旨味が魅力。口溶けが良く柔らかいので、塗る、混ぜるなど多様な食べ方ができます。そのまま温かいご飯にのせたりなど、チーズ×ご飯という食べ方は、ぜひチャレンジしてみてください。
当店おすすめの食べ方
代表の工藤のおすすめの食べ方は、シンプルに塩ウニのごとくチビチビ味わって食べること。お酒は日本酒とともに。
②クラッカー「NOKKE」とともに「江丹別の青いチーズ」(北海道江丹別町)
「伊勢ファーム」が手がける「江丹別の青いチーズ」。国産の食材において史上初、ANAとJAL国際線ファーストクラス機内食に採用されています。
伊勢さんの作るチーズは、カビの独特な香りやチーズ自体の香りも控えめで、チーズ自体のうまみを楽しめます。
青カビチーズに「臭くて塩分がきつい」という印象をもっている方はこちらのチーズをぜひ試してみてください。
そしてこのチーズに合わせたいのが、チーズによく合うクラッカー「NOKKE」。
北海道産小麦粉“ゆきんこ”を100%使用して、じっくり焼き上げたクラッカーは、サクッとパリッと食感が楽しい!
当店おすすめの食べ方
「NOKKE」に江丹別の青いチーズをのせて、みんなでお酒を楽しみながら、豊かな時間をおすごしください。伊勢さんのおすすめは薄くスライスしてトーストにのせること。
さいごに
以上、「青カビチーズ」についてのご紹介でした。青カビチーズは、独特な香りと塩味がクセになるチーズです。北海道の青カビチーズもとっても美味しいですよ。
「当店人気の青カビチーズ」は、北海道札幌市は円山にある「チーズの店 コンテ」でご用意しております。試食も大歓迎ですので、ぜひ一度、当店にお立ち寄りください。
「どんなチーズがおすすめ?」と悩んだ時は、お気軽にスタッフにご相談ください。お酒・料理・人数・予算・シーンに合わせて、とっておきのチーズをチョイスします。長年の経験を活かし、細かなご要望にもお応え可能です。ギフトのご相談もおまかせください。
今回の参考資料
「おいしいチーズの事典」(久田 早苗/日本文芸社)
最後にクイズです!お店にご来店いただき、お答え頂いた方には
先着5名様に素敵なプレゼントを用意しています。
わくわく!チーズクイズ【2024年12月号】
日本ではじめて西洋型のチーズがつくられたのは明治時代でした。では、その製造場所はどこだったでしょうか?
①岡山県
②長野県
③広島県
④島根県
⑤北海道
ブログを見ました。クイズの答えは〇番です!と伝えてください。
挑戦お待ちしています!