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【北海道チーズ巡り】しあわせチーズ工房/足寄町

【北海道チーズ巡り】しあわせチーズ工房/足寄町

「北海道のチーズについて、もっと詳しく知りたい!どんな人が作っているの?」
そんな声にお応えするためにの連載【北海道チーズ巡り】。
第1回目は、「しあわせチーズ工房」(足寄町)です!

「しあわせチーズ工房」(足寄町)

フレンドリーな人柄でまわりから「さっちゃん」「サッチー」と親しまれる本間幸雄(さちお)さんが、足寄(あしょろ)の山でチーズ作りを始めたのは2013年のこと。
長野県出身の本間さんは、憧れのチーズ職人を目指して北海道へ移住。あちこちの酪農家さんを訪ねては、寸胴鍋とカセットコンロで理想のチーズ作りを模索する中で、足寄で放牧酪農を営む「ありがとう牧場」に出会います。

「しあわせチーズ工房」(足寄町)
▲牧場の風景

ありがとう牧場は牛が自然のままに暮らせることを大切に、無農薬・無化学肥料の牧草と北海道産の穀物で育てている循環型の牧場です。牛たちはのびのびと草を食み、広い野山を歩きまわり、牛たちのふん尿は堆肥として土に還り、大地を豊かにしてくれるのです。

「しあわせチーズ工房」(足寄町)
▲本間さんの作業風景

最初は「ありがとう牧場しあわせチーズ工房」としてチーズ作りをスタートした本間さんは、のちに「しあわせチーズ工房」として独立。その名前の通り、人をしあわせにしてくれるチーズ工房となりました。ロゴマークには頭に布巾を巻いて、昔ながらの大きな銅釜でチーズを作る本間さんの職人姿が描かれています。

工房を代表するハードタイプのチーズ「幸(さち)」は本間さんの名前の一文字から。放牧シーズンのミルクだけで作られる幸は、カロチンが豊富な青草のためにチーズは黄色味が強め。濃厚な旨味の中に青草がふんわりと香ります。

「しあわせチーズ工房」(足寄町)
▲チーズ工房入り口看板

土地の名前をつけた「茂喜登牛(もきとうし)」はとろけるような柔らかさのウォッシュタイプ。外皮にぐるりと巻いた北海道産エゾマツの爽やかな香りと、熟成したチーズの香りが相まった豊かな風味を持ちます。フランスやスイスの「モンドール」がお好きな方には特にイチオシのチーズです。

隠れた人気はチーズの製法を取り入れた「大空ヨーグルト」。ミルクの旨味を残しながらもさらりとした食感がスタッフの間でも好評です。
季節によって変化するミルクの味、足寄から届く大地の恵みをお楽しみください。

「しあわせチーズ工房」(足寄町)
▲大空ヨーグルト

しあわせチーズ工房の主な商品

<筆者プロフィール>
足立唯/あだちゆい
北海道のチーズを食べるのが趣味のコンテスタッフ。
チーズ好きが高じて販売に携わるようになり、道内外のチーズイベントに出没。
道産チーズのミニ講座や物書きとしても活動中。
JR北海道の車内誌『THE JR Hokkaido』の〈道産子のお気に入り〉ページにて、北海道の食にまつわる場所を紹介するコラムを執筆。2018年5月〜2020年3月まで、全12回。