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「北海道のチーズについて、もっと詳しく知りたい!どんな人が作っているの?」
そんな声にお応えするためにの連載【北海道チーズ巡り】。
第6回目は、「川瀬チーズ工房」(長万部町)です!
「川瀬チーズ工房」(長万部町)
カニが名物の町、長万部(おしゃまんべ)に初のチーズ工房がオープンしたのは2017年4月のこと。
チーズを作るのは、長万部生まれの川瀬昭人(あきひと)さん。
実家である川瀬牧場のミルクを毎朝運び、フレッシュからハード、ウォッシュまで、作るチーズはタイプ様々な7種類。
パティシエの奥様と一緒に考案する、旬の果物や野菜を使ったジェラートも評判の工房さんです。
![「川瀬チーズ工房」(長万部町)](https://www.cheese-conte.com/images/material/kawase3.jpg)
![「川瀬チーズ工房」(長万部町)](https://cheese-conte.net/wp-content/uploads/2023/12/image-4-1024x685.png)
川瀬牧場は、祖父の代から100年以上続く歴史ある牧場。今はお兄さんが3代目となり、牛の健康第一に土作りから改良を重ねながら、約80頭ほどの牛と共に美味しいミルクを届けてくれています。
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熟成庫内酪農に関わる仕事をしたいと、大手乳業メーカーに10年勤めたのち、十勝の共働学舎新得農場でチーズ作りを学んできた川瀬さん。チーズを見れば丁寧な仕事ぶりが伝わるように、どれも美しい外皮をしていて、言うなれば美人揃い!熟成庫にキチンと並んだ姿に惚れ惚れします。
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円筒型のチーズ「フリル」は、2018年に開催したチーズのコンテスト〈ジャパンチーズアワード〉では、初出品ながらなんと銀賞を受賞。スイスの「テット・ド・モアンヌ」の食べ方と同じように、”ジロール”という専用器具で薄〜く、ヒラヒラと花びらのように削って食べます。ジロールがない場合はスライサーでも大丈夫。薄く削ると、口に含んだ時の香りが格別です!
近ごろ、当店で人気上昇中なのが「長万部ウォッシュ」。むっちりとした弾力ある食感に、木のような香ばしく上品な香りは赤ワインやしっかりめボディの白ワイン、日本酒とも楽しめます。
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ウォッシュタイプは塩水やお酒を含ませた布で表面を洗いながら熟成させるので、リネンス菌という微生物が働いて、他のチーズにはない独特の香りがあるチーズ。この香りが大好き!!という方と、少し苦手な方に分かれるのですが、北海道で作られるウォッシュタイプは、ヨーロッパ製に比べると独特の熟成香が優しめ。
ウォッシュをまだ食べ慣れていない方は、長万部ウォッシュから試してみてくださいね。
トーストしてハチミツかけもオススメです!
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川瀬チーズ工房の主な商品
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<筆者プロフィール>
足立唯/あだちゆい
北海道のチーズを食べるのが趣味のコンテスタッフ。
チーズ好きが高じて販売に携わるようになり、道内外のチーズイベントに出没。
道産チーズのミニ講座や物書きとしても活動中。
JR北海道の車内誌『THE JR Hokkaido』の〈道産子のお気に入り〉ページにて、北海道の食にまつわる場所を紹介するコラムを執筆。2018年5月〜2020年3月まで、全12回。