みなさんこんにちは!北海道札幌市円山にあるナチュラルチーズ専門店「チーズの店 コンテ」です。当店は輸入チーズだけではなく、北海道産チーズも豊富に取り揃えております。
今回のテーマは、ミモレット。
ミモレットはコク深く旨みがしっかりしているチーズで、熟成度によって楽しみ方が変わります!
そんなミモレットの特徴・食べ方・合うお酒・保存方法・当店おすすめを、余すところなく紹介します。
札幌市円山にあるナチュラルチーズ専門店「チーズの店 コンテ」では、北海道産&フランス産のミモレットを取り扱っております!
【チーズの店コンテ】オンラインショップも、ぜひご利用ください。
【今回の参考資料】
「世界のチーズ図鑑」(NPO法人 チーズプロフェッショナル協会/マイナビ出版)
「自宅でチーズをもっと楽しむ本」(本間 るみ子/株式会社主婦の友社)
「CHEESE SHOP by ミルピグ:ミモレット 2024.12.25」
独特の風味を持つ奥深いチーズ!ミモレットの特徴
タイプ | ハードタイプ |
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原料乳 | 牛乳 |
味の特徴 | 熟成が若いものはマイルド。熟成が進むにつれ、濃厚な味わいへと変化する。 |
ミモレットは、外皮はくすんだ茶色で、断面が鮮やかなオレンジ色をしています。このオレンジ色は、アナトーと呼ばれる植物色素によるもので、熟成が進むに連れて赤みを帯びます。
ミモレットの歴史は、17世紀にさかのぼります。当時、フランスが外国からの輸入を禁止した際に、オランダからチーズが入らなくなりました。そこで、フランスの人々がオランダの人気チーズ、エダムを真似て作り始めたのがミモレットの始まりといわれています。
ミモレットの元祖はオランダか?フランスか?との議論があるそうですが、オランダが定説だそうです。
ミモレットの名前は、フランス語の「ミニモレ(半分やわらかい)」が由来。熟成が若いものは、その名の通りしなやかで弾力があり、ミルキーな味わいです。
1年以上、熟成が進むと水分が減り、外皮にナイフが入らないほど固くなり、まったりとした独特の旨みを感じられます。2年以上進むと、濃厚でからすみのような味わいへと変化します。
1年以上熟成が進んだミモレットは、表皮がでこぼこしていますが、それはシロンというチーズダニの仕業。シロンはカビを食べて脂肪分を守り、水分をコントロールする役割があります。ミモレットは、このチーズダニの存在によって良い熟成が促されているのです。
ミモレットについているダニ(シロン)は食べても大丈夫?
ミモレットについているダニは、人を刺すダニとは異なり、白カビをエサとしています。
ダニはミモレットの外皮に生息していますが、お店に出回っているミモレットは、外皮が切り取られているものがほとんど。外皮つきのものでも、食べるときに取り除くため、気にする必要はないでしょう。
万が一、ミモレットのダニが口に入っても特に害はありませんが、まれに経口アレルギーを発祥する可能性があるといわれています。アレルギーがある方は、注意した方が良いでしょう。
ミモレットの美味しい食べ方
ミモレットは、熟成度によって味わいや固さが変化します。美味しく食べるためにも、熟成度ごとの味の特徴や、固さに合わせた切り方をチェックしましょう。
また、食べる1時間前には冷蔵庫から出しておくと、チーズ本来の香りが引き立ちます。
熟成するにつれ深い味わいに!ミモレットの食べ頃
ミモレットは、熟成度に応じて「ジュンヌ」「ドゥミ ヴィエイユ」「ヴィエイユ」「エクストラ ヴィエイユ」と呼び分けられます。熟成が進むほど味わいは濃厚になり、旨みが増します。ぜひ、お好みに合わせて熟成度を選んでみてください。
「ジュンヌ」
熟成2〜6ヶ月のミモレットです。クセがなくマイルド。初めてでも食べやすい味わいです。
「ドゥミ ヴィエイユ」
熟成6〜12ヶ月のミモレット。ミルクの優しい甘みと香りが感じられます。
「ヴィエイユ」
熟成12〜18ヶ月のミモレットは、ナッツやバターのような濃厚でクリーミーな味わい。チーズの濃厚さを感じたい場合におすすめです。
「エクストラ ヴィエイユ」
熟成18〜24ヶ月のミモレットです。濃厚な味わいと、キャラメルのような香ばしさを感じられます。よく、カラスミのような味わいと例えられています。
ミモレットに合うお酒は?
熟成期間によって、味わいや風味が異なるミモレット。それぞれの熟成度に合わせて、お酒とのペアリングを楽しみましょう!
「ジュンヌ 」
軽快でフルーティーな白ワインがおすすめです。
「ヴィエイユ」
甘口の赤ワインとよく合います。
ベルギービール、日本酒、ウィスキーと合わせるのもおすすめです。
「エクストラ ヴィエイユ」
濃厚で深みのあるエクストラ ヴィエイユには、黒ビール・日本酒との相性抜群です!
ミモレットの切り方
基本の切り方
- 中心から外皮に向かって切れ目を入れる
- ごつごつした外皮を取り除く
- お好みの厚さで均等にカットする
ミモレットは、用途やお好みに合わせて切り方を変えるのがおすすめです!
- 風味や香りを引き立てたいなら「薄くスライス」する
- サラダやリゾットなど、料理に使うなら「すりおろす」
- 食べ応えをだしたいなら「かち割り」がおすすめ
熟成度が高いものは少量でも、濃いめの味わい。分厚くカットせず、薄くスライスして楽しむのがおすすめです。
ミモレットの保存方法
- 表面に水分がついている場合は、キッチンペーパーなどでしっかり拭きとる。
- 購入時の包装紙やオーブンシートでしっかり包む。
- 保存容器やジッパー付きの保存袋で密閉し、冷蔵庫の野菜室で保存する。
ミモレットは、カビと乾燥が大敵!しっかり密閉して、湿度が比較的高めの野菜室で保存しましょう。また、パセリやレタスと一緒に密閉容器に入れると、乾燥が防げますので、ぜひ試してみてください。
濃厚な味わいを楽しもう!ミモレットのレシピ3選
1、おもてなしにぴったり「チーズカナッペ」
材料
- クラッカー
- ミモレット
- ゴーダチーズ
- レーズン
作り方
チーズは食べる30分前に冷蔵庫から出し、薄切りや角切りなど色々な形でカットします。クラッカーの上に、チーズ2種とお好みでレーズンを添えて完成の簡単レシピです。
1口サイズで食べやすいので、パーティーにもおすすめです!
クラッカーの代わりに、フランスパンを使ってもOK。柴漬けなどをトッピングするのもおすすめです!
2、スウェーデンの家庭料理「ハッセルバックポテト」
材料(2人分)
- じゃがいも 2個
- 水 (さらす用) 適量
- にんにく 1片
- (A)オリーブオイル 大さじ2
- (A)ハーブソルト 小さじ1/4
- ミモレット(薄くスライスしたもの) 適量
- パセリ (生) 適量
作り方
- じゃがいもは芽を取り除いておく。 パセリとにんにくは、みじん切りにする。
- 菜箸の間にじゃがいもを置き、3mm幅の切り込みを入れ、水に10分ほどさらし、水けを切る。
- 耐熱容器に(1)を入れてラップをかけ、600Wの電子レンジで、柔らかくなるまで3分ほど加熱する。
- ミモレットはそれぞれ2cm角に切る。
- ボウルに(A)と、みじん切りにしたにんにくを入れて混ぜ合わせる。
- アルミホイルを敷いた天板に(2)をのせ、(5)を塗り、(4)を交互に挟む。
- オーブントースターで表面に焼き目がつくまで5分ほど焼く。
- お皿に盛り付け、パセリを散らして完成。
3、ミモレットのコクと旨味を堪能!「チーズリゾット」
材料(1~2人分)
- 玄米 1/2合
- 玉ねぎ 1/4個
- にんにく 1/2かけ
- ベーコン 1枚
- しめじ 1/3パック
- 塩 小さじ1/3
- ミモレット 8g
- お湯 200ml
- こしょう 少々
- オリーブオイル 小さじ1
- パセリのみじん切り 適量
作り方
- 玄米はサッと洗い、4~5時間ほど、水につけておく。
- たまねぎ、にんにくをみじん切りにする。
- しめじは根元を切り落とし、手でほぐす。ベーコンは1mm幅に切っておく。
- フライパンに、オリーブオイルとにんにくを入れて弱火で熱し、香りが立ったら玉ねぎを入れて、しんなりするまで炒める。
- (4)に玄米と、(3)を入れて、具材がしんなりするまで炒める。
- (5)に塩を入れ、お湯を2〜3回に分けて入れて、中火で15分ほど加熱する。※途中で水分がなくなったら、お湯を足す
- 刻んだミモレットを加え、混ぜ合わせる。
- 器に盛り、パセリのみじん切り、こしょうをふりかけて、完成。
チーズの店 コンテで人気の「ミモレット」を3つご紹介!
「チーズの店 コンテ」人気のミモレットを3つご紹介します。在庫を確認したい方は、お気軽にお電話・Instagram・Facebookでお問い合わせください。オンラインショップでのご購入も可能です!
コンテのインスタはこちら!ご相談お待ちしております!
ほんのりミルクの甘みを感じる「ミモレット ジュンヌ(フランス ロレーヌ圏)」
熟成が若いミモレット ジュンヌは、ほんのりとしたミルクの甘みが特徴。滑らかでクセが少なく、比較的食べやすいチーズです。
サンドウィッチの具材やサラダのトッピングとして使えば、豪華で色鮮やかな一皿に仕上がります。シャンパンやスパークリングワインとの相性も抜群なので、記念日や特別な日の料理に試してみてはいかがでしょうか。
じっくり熟成させた濃厚な旨味「二世古椛<momiji> 12ヶ月(ニセコチーズ工房/ニセコ町)」
二世古椛<momiji> 12ヶ月(ニセコチーズ工房/ニセコ町)
1年以上熟成させた、北海道産のミモレット。国際的なチーズコンテスト「WORLD CHEESE AWARD 2021」で、スーパーゴールドを受賞したチーズでもあります。
濃厚な旨みがありながら、クセが少なく食べやすいのが特徴。日本酒やコーヒーに合わせたり、和食やご飯のお供にしたりと、いろいろな食べ方ができます。
気軽につまめるのが嬉しい!「二世古 ゴーダ&ミモレット クラッシュタイプ(ニセコチーズ工房/ニセコ町)」
二世古 ゴーダ&ミモレット クラッシュタイプ(ニセコチーズ工房/ニセコ町)
「二世古 ゴーダ&ミモレット クラッシュタイプ」は、「旅行者がホテルで手軽に楽しめるように」という思いから考案された商品。クラッシュタイプの北海道産ミモレットとゴーダチーズを一度に味わえます!
ミモレットと、ゴーダチーズの食べ比べにもおすすめ。味の違いを楽しんでみてはいかがでしょうか。
さいごに
以上、「ミモレット」についてのご紹介でした。
今回は「ミモレット」の食べ方から保存方法・簡単レシピなどをご紹介いたしました。
「ミモレット」は熟成期間で味わいが変わるチーズです。食べ比べしながら、その美味しさを心ゆくまでお楽しみください!
「人気のミモレット」は、北海道札幌市は円山にある「チーズの店 コンテ」でご用意しております。試食も大歓迎ですので、ぜひ一度、当店にお立ち寄りください。
「どんなチーズがおすすめ?」と悩んだ時は、お気軽にスタッフにご相談ください。お酒・料理・人数・予算・シーンに合わせて、とっておきのチーズをチョイスします。長年の経験を活かし、細かなご要望にもお応え可能です。ギフトのご相談もおまかせください。
最後にクイズです!お店にご来店いただき、お答え頂いた方には
先着5名様に素敵なプレゼントを用意しています。
わくわく!チーズクイズ【2025年1月号】
日本ではじめて西洋型のチーズがつくられたのは明治時代でした。では、その製造場所はどこだったでしょうか?
①岡山県
②長野県
③広島県
④島根県
⑤北海道
ブログを見ました。クイズの答えは〇番です!と伝えてください。
挑戦お待ちしています!